研究課題/領域番号 |
19K11300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
岩崎 信明 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (70251006)
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研究分担者 |
六崎 裕高 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (50550927)
中山 智博 茨城県立医療大学, 付属病院, 准教授 (70307528)
増田 知之 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70372828)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | リハビリテーション / 小児 / 上肢機能 / 複合的治療法 / Hybrid Assistive Limb / CI療法 / 神経筋電気刺激装置 / 反復的随意補助上肢トレーニング / ロボットスーツHAL / HAL / ボツリヌス毒素治療 / 神経筋刺激装置 / ロボットリハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
小児の上肢運動機能障害に対して、CI療法(constraint-induced movement therapy)、ボツリヌス毒素治療、本邦で開発されたロボットリハビリテーション機器、神経筋電気刺激装置などの治療法を用いて小児の上肢の運動機能障害への治療介入をおこない治療効果を検討する。上肢運動機能への治療効果を検証のために客観的な評価法の開発、体格の小さな小児へのロボット機器の装着方法の開発も合わせて行う。神経可塑性が高い小児期において効果的な方法を検討することで、成人を含む幅広い脳障害で生じた痙性麻痺へ対する効果的な治療法への開発の発展が期待される。
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研究成果の概要 |
研究では小児の上肢運動機能障害に対して効果的な治療法を開発することを目的とした。対象は重度の脳性麻痺3 名で、ロボットリハビリテーション機器のHAL単独、ないし、神経筋電気刺激装を併用した。反復的な随意補助上肢トレーニングとしてCI療法の上肢課題のうち機能障害の程度に応じて課題を選択し、1ー2セッション/月、8か月間で合計9ー13セッション上肢運動機能訓練をおこなった。アクションリサーチアームテストのスコアは全例で上昇し、上肢機能の改善がみられた。手関節背屈が不能の重度な症例でもHALと神経筋電気刺激装を組み合わせることによって、手関節背屈運動と肘関節屈曲運動を惹起させ本法が施行可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では小児の上肢運動機能障害に対して効果的な治療法を開発することを目的とした。CI療法はエビデンスが示された国際的な治療法であるが、機能障害の強い場合用いることができない。本研究ではCI療法の基本的な考え方である随意運動を高頻度に繰り返すことに対して、随意運動を補助する機能を有するロボットリハビリテーション機器のHAL、そして、神経筋電気刺激装という最新機器を導入することで、訓練動作への困難性が軽減され、機能障害の強い場合も訓練が可能になり、幅広い効果的なリハビリテーション手法であることが示された。今後、他の身体部位の運動障害への適用される可能性も考えられた。
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