研究課題/領域番号 |
19K11301
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
三上 靖夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80360030)
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研究分担者 |
大橋 鈴世 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50440889)
沢田 光思郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40460555)
的場 聖明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10305576)
遠山 将吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00388183)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 活動量 / 活動量計 / 運動機能 / 座位 / コホート / 長寿 / 身体機能 / 姿勢 / 活動時間 / 活動 |
研究開始時の研究の概要 |
京都府立医科大学では,平成29年から健康長寿の背景因子を明らかにするため,京丹後市において京丹後長寿コホート研究を開始し,65歳以上の京丹後市民を対象に2000項目におよぶ住民の健康情報を収集している. われわれは高齢者の活動に影響する要因として,姿勢に着目した.京丹後長寿コホート研究において,高齢者の姿勢について評価し,身体機能(運動器機能,呼吸器機能,循環器機能,摂食嚥下機能,消化器機能,認知機能)への影響と,活動との相関を明らかにすることを目的とする.
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研究成果の概要 |
本学では,健康長寿者が多い京丹後市で65歳以上の地域住民の健診を行い,様々な心身機能のデータを蓄積している.本研究では,活動量計を用いて5日間の身体活動量を計測し,運動器の機能との関連を調査した.1日の身体活動を,エネルギー消費量により,座位での活動,軽い活動,中~激しい活動に分類し,身体活動と運動機能との相関関係を解析した. 女性の方が男性よりも有意に軽い活動の時間が長かった.男性では中~激しい活動の時間と膝伸展筋力との間に正の相関を認めた.女性では身長と体重で調整した重回帰分析にて,座位での身体活動が膝伸展筋力と最大歩行速度に対して独立して負の影響を与える要因であることを明らにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果では,女性は男性よりも屋内での活動時間が有意に長く,座位行動時間が短かい傾向にあった.一方,女性では座位での活動時間が長いほど,膝伸展筋力と歩行機能が低下することから,女性の運動機能は座位行動の量的変化の影響を受けやすいことが明らかとなった.男性よりも女性の方が加齢による筋力低下をきたしやすく,筋力の予備能力が少ないため,運動機能は負の要因である座位行動の影響を受けやすいと考えた. 近年,日中の座位時間の長さに伴い死亡リスクが増えるとの報告もあり,座位での活動時間を減らすことが健康寿命の延伸に寄与する可能性を示唆する成果を得られた.
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