研究課題/領域番号 |
19K11303
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 日本医療大学 |
研究代表者 |
西山 徹 日本医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70404762)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 模擬義足 / 歩行 / 筋電図 / 運動学的分析 / 歩行分析 / 下肢筋活動 / 模擬大腿義足 |
研究開始時の研究の概要 |
片麻痺者の歩行能力獲得に向けたリハビリテーションでは、非麻痺側の下肢に模擬大腿義足を装着して歩行する練習方法が近年提案され、有効であると報告されている。しかしながら、模擬大腿義足を用いた際に生じる身体への影響は十分検討されていない。そこで、本研究の目的は、模擬大腿義足歩行と通常歩行の比較を運動学的に行い、模擬大腿義足が非装着側下肢に及ぼす影響を明らかにする事とする。 測定項目は、通常歩行および模擬大腿義足を装着した際の歩行時の関節角度変化(下肢の関節)と筋電位量(下肢の筋)、歩行速度、左右の下肢荷重比率とする。それぞれの項目で違いを明確にし、模擬大腿義足の身体へ与える影響を検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、健常者での通常歩行と模擬義足歩行時における非装着下肢の筋活動、及び下肢関節運動の差異を明確にすることを目的とした。測定は、通常歩行と模擬義足歩行の2種類とし、模擬義足歩行は装着直後と、2日間の模擬義足歩行の練習を実施した後に測定を実施した。測定項目は、歩行速度と下肢筋電位量、下肢(股・膝・足関節)関節角度とした。結果として、模擬義足を使用することで、立脚期の筋電位量が増加し、股関節伸展角度が増加することが明らかとなった。それにより模擬義足歩行は、非装着側下肢への荷重を促し、筋活動を増加させることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
片麻痺者への新しい歩行練習方法として報告されている模擬義足療法が身体に与える影響について筋電図学的、運動学的に分析を行った。その結果、模擬義足歩行時の下肢筋活動と関節ピーク値の特徴が明らかとなった。本研究の成果は、脳卒中片麻痺者への模擬義足療法に対する基礎的な資料として活用でき、より詳細な治療効果の検討が可能となる。
|