研究課題/領域番号 |
19K11305
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 新潟医療福祉大学 (2022-2023) 国際医療福祉大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
圓 純一郎 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30587879)
|
研究分担者 |
鈴木 幸一 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (20206478)
後藤 正道 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80325779)
三上 万理子 帝京大学, 医療技術学部, 研究員 (20840276)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 末梢神経障害 / 神経筋再生治療 / ハンセン病神経障害 |
研究開始時の研究の概要 |
ハンセン病における末梢神経障害について、その程度及び神経の再生メカニズムについては未だ明らかでないことが数多くある。総合電流刺激装置(EMS)を用いた現在までの研究により、残存している筋肉を強化することで筋肉量の増加は図られている。今回はハンド・リハビリテーション・システム(NESS H200)を用いた治療法により、残存している筋肉を総合的に強化することで、機能の改善が図られていくかを科学的に解明していく。神経生理学的手法や超音波画像診断装置を用いて評価を行い、治療効果を解析する。また、病型別・発症期間・薬剤による治療期間によりどのような筋肥大及び神経再生が起こるのかを科学的に解明していく。
|
研究実績の概要 |
ハンセン病において、我々は、神経の障害は軽度であるのに廃用性の二次的障害から筋萎縮や運動障害が起こっていると考えられる症例を数多く経験してきた。電気刺激は骨格筋の成長を促す刺激の一つとして用いられ、筋力増強や筋萎縮の予防を目的として一般的に施行されている。動物実験においても電気刺激により筋湿重量、筋断面積増加などの筋肥大効果が報告がされている。しかし、電気刺激によりどのようなメカニズムで筋肥大が起こるのかは明らかにされていない。今回はハンド・リハビリテーション・システム(NESS H200)を用いた治療を行い、残存している筋肉を総合的に強化することで、機能の改善が図られていくかを科学的に解明していく。また、ハンセン病患者における神経障害の評価法を神経伝達速度や携帯型超音波画像診断装置を用いて測定することで、新たな評価法の確立を行う。他の末梢神経損傷における疾患との比較を行うことで、ハンセン病における末梢神経障害の特異性について明らかにしていく。 2023年度はミャンマー連邦・ヤンゴン総合病院皮膚科特別外来において、ハンセン病新規患者に対する治療効果の測定を行う予定で研究を開始しているが、ミャンマー国における政情不安な状況から、ミャンマー政府との間で研究に関する手続きも出来なくなっており、研究が止まっている状況であった。ただし、現在までに数多くのデータ収集は終えており、現在データ解析及び論文執筆に取りかかっている。 さらに、追加データ収集及び今後の研究を進めるために、2023年3月にスイスのジュネーブにおけるWHO本部において「WHO Meeting on Skin NTDs」が開催された際に、University of thePhilippinesのDr Belenと協議を行い、今後の治療研究について共同研究の打合せを行った。
|