研究課題/領域番号 |
19K11310
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
稲本 陽子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (70612547)
|
研究分担者 |
青柳 陽一郎 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (30286661)
加賀谷 斉 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40282181)
柴田 斉子 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40319265)
才藤 栄一 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50162186)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 摂食嚥下 / 咽頭収縮 / CT / マノメトリー / 嚥下手技 / 嚥下練習 / 嚥下 / 訓練 |
研究開始時の研究の概要 |
嚥下CTと低解像度マノメトリーを用いて,健常被検者および嚥下障害患者の努力嚥下,メンデルソン手技,前舌保持嚥下法の運動力学的検討と運動学的解析を行い,咽頭腔に与える運動学的効果を明らかにする. また咽頭残留を呈する嚥下障害患者を対象として咽頭残留と咽頭収縮の関係性を明らかにする.病態を分類し,病態に対する3つの訓練法の適応を判断するとともに,咽頭収縮訓練法の精緻化を図る.そして嚥下障害患者に対する低解像度マノメトリーを用いた視覚的フィードバック練習方法の確立をする.
|
研究成果の概要 |
本研究は,咽頭収縮に対する嚥下訓練法のエビデンス確立のために,嚥下CTによる運動学的解析にて手技の運動効果を明らかにすることと,咽頭収縮強化訓練時のマノメトリーを用いた視覚的フィードバックの有効性を明らかにすることの2点に主眼をおいた.運動学的解析からメンデルソン手技は,下部咽頭の収縮開始を促進することが示され,努力嚥下は,上部咽頭の収縮を促進することが示された.また努力嚥下では,教示方法により咽頭への運動効果が異なることが示された.マノメトリーを用いた視覚的フィードバックは上部咽頭・舌根部圧を高め,嚥下方法の適正化や嚥下中の咽頭収縮を高めるコツの習得に有効であることが示された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚥下訓練法のなかで,咽頭収縮を強化する訓練法や手技はその運動学的効果についていまだエビデンスが不十分である.また嚥下リハビリテーションでは,最適な訓練法の選択とともに重要な要点の一つとして効率の良い運動学習をもたらすフィードバック方法が挙げられるが,咽頭収縮の練習法のフィードバックに対しては方法論が確立されていない.本研究にて,手技の運動学的効果を示すことができ,臨床で用いている嚥下手技の適応と効果を明らかにすることができた.また咽頭収縮強化においてマノメトリーにょる視覚的フィードバックの有効性を示すことができ,訓練方法の精緻化につなげることができた.
|