研究課題/領域番号 |
19K11311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
加賀谷 斉 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40282181)
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研究分担者 |
青柳 陽一郎 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (30286661)
稲本 陽子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (70612547)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 末梢磁気刺激 / 嚥下反射 / 舌骨上筋 / 舌骨下筋 / 磁気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化社会に突入しているわが国において高齢者の摂食嚥下障害は重大な問題である.正常な嚥下では嚥下反射中に舌骨が挙上し,同時に食道入口部が開大することで食物が咽頭から食道へと送り込まれる.しかし,摂食嚥下障害患者では,舌骨の挙上が悪く,食道入口部もあまり開大しない.本研究では,嚥下反射の生じるタイミングに舌骨上筋に磁気刺激を行うことで,嚥下反射中の舌骨の挙上を増大させて,さらに食道入口部の開大も増加させる.経口摂取が不可能であった摂食嚥下障害患者に磁気刺激を行うことで経口摂取訓練が可能になれば,その意義は大きい.
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研究成果の概要 |
われわれの開発したコイルを用いて舌骨上筋群の磁気刺激を行い,嚥下反射時の胸骨舌骨筋の筋活動をトリガーとすることで嚥下反射の生じるタイミングに舌骨上筋磁気刺激を同期させることができた.同期により嚥下反射中の舌骨の前方移動距離を大きくし,食道入口部をより開大させることが可能であった.また,1口嚥下と咀嚼嚥下における顎二腹筋前腹,胸骨舌骨筋,咬筋,側頭筋,胸鎖乳突筋の筋活動の違いを明らかにできた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の摂食嚥下障害への対策は重要である.摂食嚥下障害では嚥下反射中の舌骨挙上が障害されることが多い.磁気刺激を用いて舌骨を疼痛なく挙上させることができ,嚥下反射と同期させることで,舌骨挙上,食道入口部開大をより大きくすることができた.摂食嚥下障害の新たな治療法の開発に目処がついた.また,1口嚥下と咀嚼嚥下という異なる嚥下様式における筋活動の違いを明らかにできたことで両者の生理的差異がより理解できるようになった.
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