研究課題/領域番号 |
19K11325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
大柳 俊夫 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (70177020)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 複合現実 / 注意機能の評価・訓練 / HoloLens / 注意機能 / 片付け課題 / HoloLens2 / 人工知能 / 注意機能評価 / 注意機能訓練 / 日常生活環境 |
研究開始時の研究の概要 |
注意機能は、人間が日常活動を安全かつ円滑に行う際に必要不可欠なものであるが、同一の人でも置かれた環境の違いなどの様々な要因で変化することが知られている。このため、既存の注意機能検査の結果が必ずしも対象者の日常生活の行動状況を反映するものとはなっていない場合が多くある。 本研究では、複合現実技術とマイクロソフト社のHoloLensを利用して、高齢者や患者の日常生活に近い環境下で注意機能評価と訓練を行うための新しいアプリケーションを研究開発し、実証試験を行って注意機能評価のための基準値等を明確にするとともに、注意機能評価・訓練としての開発アプリの有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、複合現実技術とマイクロソフト社のHoloLensを利用して、高齢者や患者の注意機能評価と訓練を行うための新しいアプリケーションとして、HoloLens版モグラたたきゲームと難易度を動的に変化可能な片付け課題を研究開発し予備実験を行った。予備実験の結果、HoloLens1の問題点がHoloLens2で改善されており、本研究を遂行する上でHoloLens2版の開発したアプリケーションが十分利用可能であることを確認した。今後、開発したアプリケーションの有効性を検証するための臨床実験を実施する計画である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、高齢者や患者の注意機能評価と訓練の実施において、従来の手法に比べてより日常生活に近い環境で実行するアプリケーションを研究開発して利用することで、高齢者や患者の注意機能に対する理解が深まり、関連する認知疾患や障害の治療やケアに役立つ情報が得られる可能性がある。 また社会的意義として、新しいアプリケーションにより効果的な評価と訓練手法の導入が可能になり、医療やリハビリテーションの専門家はより効果的な注意機能評価と訓練を提供でき、さらに効率的で個別化されたケアを実現し、患者の回復や機能の向上に寄与することが期待される。
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