研究課題/領域番号 |
19K11328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
柳田 早織 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (20548581)
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研究分担者 |
溝口 兼司 北海道大学, 大学病院, 助教 (00580953)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 過緊張性発声障害 / 痙攣性発声障害 / バイオフィードバック療法 / 表面筋電図 / 運動学習 / 治療効果 |
研究開始時の研究の概要 |
過緊張性発声障害や痙攣性発声障害は、声帯に形態の異常や運動麻痺がないにも関わらず声のつまりや途切れ、ふるえが出現し、患者のQOLは著しく低下する。近年、部分的に痙攣性発声障害の臨床症状に当てはまる場合や痙攣性発声障害の特徴に当てはまる発声困難の訴えがあるものの診療場面で全く症状がみられない場合(ジストニアの臨床特徴の1つである動作特異性?)など鑑別に苦慮する症例が増加している。本研究では、喉頭表面筋電図を用いてこれらの発声障害患者における運動調節の異常を明らかにするとともにバイオフィードバック訓練による治療効果の判定を行う。
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研究成果の概要 |
2020年からのCOVID-19の感染拡大により発声障害患者を対象とした喉頭表面筋電図を用いた実験は実施できなかったため、健常者を対象とした予備実験を計画・一部実施した。その結果、女性を被検者とした場合、舌骨下筋群の最大随意収縮は、Shaker法では適切に誘導できない場合があることが明らかになった。 また、実験中の肢位について、課題文を音読する際に視線の移動に伴う頭部の前後・上下方向への運動を抑制するための実験環境を十分に整える必要があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過緊張タイプの発声障害に対する主な音声治療手技として、チューブ発声法が知られておりその効果については臨床家の間でも一定のコンセンサスが得られている。しかし、過緊張タイプの発声障害患者や健常者における発声時の筋活動量を生理学的に計測した報告は、国内外の文献を渉猟する限り非常に少なく、バイオフィードバック訓練実施時に目安となる筋活動量は明らかになっていない。本研究は、発声時の筋活動量を喉頭表面筋電図を用いて定量的に計測し、筋活動と音響特徴の関連を明らかにすることで発声障害患者の評価・治療に応用できる可能性がある。
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