研究課題/領域番号 |
19K11329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
竹内 伸行 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20587076)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 低出力レーザー / 疼痛 / リハビリテーション / 半導体レーザー / 温熱 / レーザー / 圧痛 / 神経 / 時間的加重 / 時間的荷重 / 近赤外線 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、出力10Wのレーザーをパルス照射するレーザー治療器を用いて、疼痛緩和のメカニズムの一端を明らかにしようとする研究である。加えて、その結果を基に、実際にどのような疼痛に対してHILTが効果を示すのか、またどのような疼痛は効果が無いのかを検討するものである。
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研究成果の概要 |
10W半導体パルスレーザーによる疼痛緩和作用と、疼痛緩和を生じる機序に関する基礎的検討を行ってきた。レーザー照射によって、機械的刺激による圧痛閾値、電気的刺激による電流痛覚閾値、慢性疼痛の一要因といわれる時間的加重現象などに対する抑制性の効果を認めた一方で、通常の(侵害受容性神経活動ではない)知覚には影響しないことが明らかになった。また、これまではいわゆる低出力レーザーは組織に対する温熱作用は無いといわれていたが、本研究課題の検討結果から、10W半導体レーザーには深部組織に対する温熱作用があることが確認できた。深部温熱作用による局所循環改善などは、疼痛抑制機序の一つであることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低出力レーザーは様々な目的で使用される治療法である。疼痛緩和も良い適応であるが、リハビリテーション領域では適切に用いられているとは言い難い。操作は簡便であり、患者負担は少なく、適切に使用すれば副作用もほとんど生じないというメリットがある。一方で、適応となる疼痛の病態やそのメカニズムは曖昧な部分も多く、リハビリテーション領域での活用が進まない要因と考えられた。本研究課題によって、異なる侵害刺激によって生じる疼痛の抑制効果や、抑制したくない通常の知覚には影響を与えないことなどが確認できた。レーザー療法の臨床応用を進めていくうえでの社会的および学術的意義のある知見を得ることができたと考えられた。
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