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サルコペニアと運動による骨格筋内マイオネクチン発現変化が鉄代謝に与える影響の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K11333
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

塙 晴雄  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (40282983)

研究分担者 藤井 豊  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (20589303)
山本 智章  新潟医療福祉大学, その他部局等, ロコモティブ症候群予防研究センター副センター長 (30445902)
越中 敬一  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (30468037)
大森 豪  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (70283009)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード運動 / サルコペニア / マイオネクチン / 鉄代謝 / ヘプシジン / 遺伝子導入 / マイオカイン / エリスロフェロン / 心不全 / 貧血 / 慢性疾患
研究開始時の研究の概要

運動は高齢化が進む我が国において様々な疾患に有効な予防や治療であり、安価であることからも今後益々重要となる治療法である。運動によって最も影響を受ける臓器は骨格筋である。近年骨格筋からもホルモンが分泌されることが発見され、それらはマイオカインと総称されている。その中の一つであるマイオネクチンの働きは今まで明らかにされてこなかったが、近年、鉄代謝に関係し骨髄から分泌されるエリスロフェロンと同一蛋白である事が判明した。鉄代謝は貧血や様々な臓器傷害に関係することがわかりつつある。本研究は、運動が骨格筋から分泌されるマイオネクチンの発現に影響し、様々な疾患の治療法になりうる可能性を検討することである。

研究成果の概要

骨格筋から分泌されるマイオネクチンの鉄代謝への影響を検討した。強制回転カゴによるラット運動モデルでは、半膜様筋、腓腹筋、ヒラメ筋で有意にマイオネクチンの遺伝子発現が増加し、サルコペニアを伴う心不全ラットモデルでは、半膜様筋で有意にそれが低下し、運動モデルでは、鉄代謝制御因子であるヘプシジンの肝臓での発現が有意に低下していた。
ハイドロダイナミクス法による肝臓へのマイオネクチン遺伝子導入ラットモデルでは、3日後に肝臓でマイオネクチン発現が増加し、ヘプシジン発現は有意に発現が低下した。
運動やサルコペニアで発現が変化する骨格筋のマイオネクチンは、ヘプシジンの発現を変化させ鉄代謝に影響する可能性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨格筋内のマイオネクチンの発現が1日30分ほどの約2週間の運動で増強し、重症心不全を伴うサルコペニアで減少したことにより、骨格筋内のマイオネクチンの発現は運動やサルコペニアで有意に変化する事が判明した。
また骨格筋内の発現量は正常の骨髄の発現量とそれほど大きくは異なっておらず、体における骨格筋量を考慮すると、骨格筋の発現量がマイオネクチンの血中濃度を十分変化させる事が推定される。
マイオネクチンの遺伝子導入で鉄代謝制御因子であるヘプシジンの発現量は減少するので、骨格筋のマイオネクチンを変化させる運動で鉄代謝が影響を受ける可能性が考えられ、マイオネクチンによる鉄代謝異常の治療の可能性も考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Exercise-induced myonectin may influence iron metabolism2021

    • 著者名/発表者名
      Haruo Hanawa
    • 学会等名
      第25回日本心不全学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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