研究課題/領域番号 |
19K11342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
柴田 克之 金沢大学, 保健学系, 教授 (60178902)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 体幹、骨盤 / 3次元動作解析 / 生体力学モデル / 腰部椎間板内圧迫力 / 腰部椎間板圧迫力 / 腰部・体幹 / 体幹 / 骨盤 / 3次元解析 / 腰部圧迫力 / 腰部剪断力 / 介助動作 / 福祉用具 / ボディメカニクス / 腰痛予防 / 3次元解析 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床場面において腰痛発症に起因する主な動作は、患者や入所者の移乗・移動に伴う介助動作が大部分を占めている。中でもベッド上で仰臥位の体位を上方に移動させる介助の腰部負荷量とリスクが明らかにされていない。本研究の命題は介助者がベッド上の移乗介助を行い、既存の工学機器と簡便な変位センサを組み合わせた新しいシステムを用いて、介助者の腰部負荷量とリスクレベルを定量的に解析すること。
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研究実績の概要 |
研究の目的は、重度な患者を移乗する際、介助者の腰部椎間板に生じる圧迫力を、生体力学モデルを用いて明らかにすること。これまで我々は、ベッド上の模擬患者の寝返り、起き上がり、ベッドから移乗など様々な介助動作を系統的に実施してきた。ダミー人形を重度な模擬患者に見立てて、各移乗動作を繰り返し実施する施行間再現性と被験者間再現性を検証することに注力してきた。既存の測定機器(超音波式動作解析装置、ビデオ画像装置)の異なる解析装置を用いて、動作分析の計測精度を検証した。今回、新たに磁力を利用した3次元画像装置(マイオモーション、ノラクソン社製)用いて、前述した計測機器との親和性について検証するとともに、移乗介助動作の相分類を定義することであった。まず第1相は準備期(端座位)、第2相は模擬患者の体幹前傾から臀部離床期、第3相は立ち上がり期、第4相は移動期とした。加えて、本年度の課題はベッド上端座位となったダミー人形の移乗動作について、ヒトが移乗介助した場合と移乗機器を用いた場合を比較した。ヒトによる移乗動作の工程と移乗機器を用いた移動動作は、ダミー人形に取りけた6個のセンサーは無線で制御され、センサー間の変移からセンサー個々の偏位、角度、角速度、角加速度など身体各部位の角度を容易に計測することができた。また、これまでの計測装置と今回の磁場による3次元画像装置による体幹・骨盤角度の計測誤差や偏位やREBA(簡易姿勢評価)を算出し比較検証してきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
保健学系内において、ヒトを対象とした実験的研究の遂行が制限されていたことから、学生を被験者としてリクルートすることが困難であった。最終年度は感染予防管理の中、限られた被験者データを用いて、ダミー人形を模擬患者に見立てて移乗動作の解析を実施した。予定のサンプル数を収集することはできなかったが、9名の被験者間の再現性を検証した。そこで異なる測定機器による計測精度、計測値の変位などの比較と試行間再現性を検証することができた。9名の被験者での試行間再現性は保たれていた(r=0.86). モーションセンサーの計測精度は、実験室環境下の磁場の影響またはダミー人形に装着したセンサー間の変位を絶対値の計測ができなかったが、開始姿勢を基本モデルとしてセンサーの相対的な変位量を計測できることを確認した。ヒトによる直接的な移乗介助は、移乗機器に比べ開始から立ち上がり期に体幹、股関節を15-22度大きく屈曲させ、低い床面(400mm)からの立ち上がりが困難であった。一方、移乗機器を介した移乗は円滑に持ち上げることができた. REBAを用いた移乗動作のリスクレベルは、9-11と高いリスクであることから、移乗時に体幹屈曲角度を小さくして移乗するj介助することが、腰痛リスクレベルを最小限にする可能性が示された。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を1年間延長し、これまで蓄積したデータをまとめいる。今後、本研究テーマを統合させて学術雑誌に投稿する準備を行っている。また、研究計画していたサンプルサイズは収集することは叶わなかったが、9名の貴重な被験者のデータをもとに、施行間再現性を検証することができた。
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