研究課題/領域番号 |
19K11348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
池内 秀隆 大分大学, 理工学部, 教授 (50264130)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 歩行訓練 / 床反力 / 視聴覚フィードバック / 被験者実験 / 力計測 / 歩行解析 / 視聴覚化 / フィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らが提案・開発した床反力可視聴化歩行訓練システムを用いて,足荷重および歩行リズムをフィードバックする訓練手法が,患者にどのような影響を及ぼし,歩行リハビリテーションの効果を向上させるかについて明らかにする。さらに,システムの実用化を目指し,歩行解析に基づいた評価システムを構築し組み込むと共に,装置のコストを低減させるため,床反力を測定する歩行路の計測システムの改良に取り組む。脳卒中片麻痺患者の歩行訓練では、麻痺側下肢にも十分な荷重をかける必要があるが、本システムは訓練中の足荷重のリアルタイム計測・提示を可能とし、より効果的かつ安全な歩行訓練を提供することが期待できる。
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研究実績の概要 |
(1)歩行訓練システムを用いたデータ収集:共同研究施設(別府リハビリテーションセンター)の協力の元,複数の患者・施設利用者に対して,複数の画面モードの臨床試験データを収集する予定であったが,令和4年度もコロナの感染拡大の影響で,夏までリハビリテーション施設への部外者の立ち入りおよび臨床試験の実施は不可能であったが,秋より実施のめどが立ち,改めて倫理審査およびデータ収集の準備を行った。11月に倫理審査を改めて受審し,年内に許可が得られたため,年明けより実施の予定であったが,再度のコロナ流行などの影響で,開始は3月までずれ込んだ。研究機関内に予定の人数(10名程度)の実施は困難となったため,研究期間の延長を行った。本年度内には1例のデータ収集を実施し,4月以降には残りの約9例のデータ収集を予定している(4月には2例のデータ収集を行った)。 (2)フォースプレートを置き換えるセンサの開発:前年度作成したセンサを組み込んだ歩行路荷重計測特性から,誤差補正法を検討し,実験により一定の補正が行えることを確認した。測定データより,荷重位置を算出し,その位置から推定した誤差率を用いて測定荷重を補正する。複数の位置に重りを置く実験を行い,想定した補正が行えることを確認した。今後は,この補正法をシステムに組み込み,リアルタイムに補正できるように改良の上,新たな歩行訓練システムを完成する予定である。 (3)下肢疾患者等の歩行動作解析:共同研究施設の大分リハビリテーション病院での実験データの取得が,コロナの影響で不可能となったため,本年度は特段の進展はない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナの影響で,共同研究予定のリハビリテーション施設での被験者実験等が実施できず,患者や対象者のデータを取ることが不可能となり,データの評価や解析ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間延長により年度を繰り越した被験者謝金を用いて,被験者実験を早急に行う。また,被験者データが集まり次第,検討・解析を行い,本システムの有用性についてまとめる。歩行訓練システムの改良については,これまでの成果をまとめて新システムとして完成させる。今後も,検討や課題を行い,実用的なシステムとして完成を目指す。
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