研究課題/領域番号 |
19K11353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
長谷川 正哉 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (10382376)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 知覚入力型インソール / フットウェア / 脳卒中 / パーキンソン / システム理論 / 歩行 / 動作指導 / パーキンソン病 / 知覚 / 認知 / インソール |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は挑戦的萌芽研究,若手研究Bにて体性感覚入力を用いた動作指導方法を開発し,高齢者や変形性関節症者の歩容改善や歩行快適性の改善について報告してきた。また,同手法の応用によりパーキンソン病の歩容改善につながる知見が得られつつある。そこで,本課題では体性感覚入力を用いた歩行指導がパーキンソン病者の歩容や日常生活動作に与える影響について調査する。
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研究成果の概要 |
パーキンソン病者に対して足底感覚を用いて動作指導を行う手法を検討している。本研究では先行研究で開発した知覚入力型インソールを用いて、パーキンソン病者の歩行および起立動作について検討した。先行研究で開発した知覚入力型インソールを用いた動作練習を行った結果、パーキンソン病者の歩幅や足関節背屈角度が改善し、歩容の改善につながった。また起立動作においても離殿時の体幹の傾斜角度や重心の前方移動能力が改善し、円滑な立ち上がり動作が可能となった。以上の結果から知覚入力型インソールを用いた荷重位置の指導がパーキンソン病者の姿勢制御能力に影響を与える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では知覚入力型インソールを用いた動作指導がパーキンソン病者の歩行および起立動作に与える影響について検討した。結果、インソールの使用により歩幅と足関節背屈角度が改善し、歩行パターンが向上した。また、起立動作では体幹の傾斜角度と重心の前方移動能力が改善し、円滑な立ち上がりが可能となった。以上の結果から、知覚入力型インソールを用いた動作指導の有効性が示唆された。インソールを用いた介入は非侵襲的かつ簡便なアプローチであるため、対象者に対する負担が少なく、新たなリハビリテーション介入手法につながる可能性が期待される。
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