研究課題/領域番号 |
19K11354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
吉野 賢一 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90201029)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 情動 / 近赤外脳機能計測(fNIRS) / アイトラッキング / 前頭前野 / 嗜好 / 近赤外脳機能計測法(fNIRS) / 視線滞留時間 / 瞳孔径 / 視線計測技術 / 食嗜好 / 背景色 / 機能的近赤外分光法 / とろみ調整食品 / 摂食嚥下リハビリテーション / 美味しさ / 高次脳機能 / 摂食行動 |
研究開始時の研究の概要 |
快情動のひとつである「美味しい」は、我々の健康や生命の維持、あるいは生活の質(QOL)向上を考えるうえで重要な脳機能である。しかしながら、この情動は摂食行動者の主観的かつ定性的な評価に基づくものであり,さらにその者の生理的状態が大きな影響を与えるため「美味しい」に関する研究は少なく不明な点が多い。本研究では、非侵襲的な光イメージング脳機能測定により「美味しい」に関連する前頭前野の活動を客観的かつ定量的に評価し、高齢者、認知症患者や障害者の健康寿命の延伸およびQOL向上に寄与する新たな摂食嚥下リハビリテーション訓練・評価システムを開発する礎となることを目指す。
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研究成果の概要 |
「美味しい」は生命や健康の維持、あるいはQOL向上に重要である。しかしながら、この情動は摂食者の主観的かつ定性的であり,さらにその者の生理的状態が大きな影響を与えるため不明な点が多い。そこで本研究では、近赤外脳機能計測と視線動向計測を用いて「美味しい」に関連する前頭前野の活動と眼球運動を客観的かつ定量的な評価を試みた。 その結果、①「美味しくない」による前頭前野の活発化、②「美味しそう」による注視時間の延長、③「美味しい」による縮瞳を見出した。食事に関連する情動を客観的かつ定量的に評価した本研究結果は、新たな摂食嚥下リハビリテーション(リハ)評価・手法へとつながるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療・介護の現場では、生命維持や生活支援を目的とした様々な摂食嚥下リハ訓練が行なわれているが、それらの効果は主観的および定性的に評価されることが多い。しかし、各々の患者に適した訓練の質的・量的負荷や時間・頻度などを選択し、効果的かつ効率的な摂食嚥下リハ訓練を実施するためには、科学的根拠に基づいた客観的かつ定量的な評価が不可欠と考えられる。 本研究は、fNIRSとアイトラッキングという非侵襲的手法を用いることにより情動を客観的かつ定量的に評価できる可能性を示唆した。このことは高齢者、認知症患者や摂食嚥下障害者の健康寿命の延伸およびQOL向上に寄与する新たな摂食嚥下リハの評価・手法へとつながる。
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