研究課題/領域番号 |
19K11371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
東條 美奈子 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80327345)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 循環器 / 循環器病予防医学 / 血管内皮 / 循環器予防医学 / 血管内皮細胞機能 / 血管内皮グリコカリックス / 心血管病増悪予防 / 循環器病予防 / 循環器疾病管理 / 心臓リハビリテーション / 血管内皮機能 / 循環器病疾病管理 / 加速度トレーニング / 認知機能 / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
血管内皮グリコカリックス(EC-GLX)は血管内皮細胞の増殖・分化・アポトーシス、細胞骨格、血栓形成、炎症制御、免疫などの様々な細胞表面~細胞内シグナル伝達の制御に関わる。それゆえ脆弱EC-GLX領域などを指標とすることで、様々な疾患のスクリーニングや効果的な介入を行なった場合の効果判定が可能になると期待されている。 多疾患有病者である認知機能低下を伴う高齢心不全患者の増加抑制には、疾病管理に関する患者教育と身体活動量増加を目指した包括的リハビリテーションが有用である。本研究では、EC-GLX脆弱化領域を標的とした心血管病リスク評価と認知機能に関する検討を実施する。
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研究成果の概要 |
血管内皮グリコカリックスを標的とした心血管病リスク評価と認知機能に関するバイオマーカの開発を目的として研究を実施した。高齢慢性心血管疾患患者を対象とし、動脈硬化性疾患および慢性心不全の進行に影響を与える因子を分析する横断研究を行った。心臓二次予防外来において経時的に実施されている定期心臓精密検査と、心臓リハビリテーションで系統的に実施される身体機能検査および生活状況調査(生活環境、ADL、身体活動)、心臓リハビリテーション実施状況を解析した。データベース解析において、高齢者におけるサルコペニア合併慢性心不全の病態と関連する重要な遺伝子として複数の候補が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管内皮グリコカリックスを標的としたバイオマーカの探索は、認知機能低下を含めたフレイル状態にある高齢慢性心不全患者の心臓リハビリテーションのおけるスクリーニングや効果判定指標としての新たなバイオマーカ開発につながることが期待される。近年、敗血症やARDS、DICなどの重篤な疾患における血管内皮グリコカリックスの病態への関与が知られるようになったが、循環器病領域における研究は十分とは言えない。これらの詳細な検討は、循環器病発症・再発予防のための疾病管理としての心臓リハビリテーションの効果判定指標として有用である可能性が高く、患者のQOL向上や医療費削減の観点からも、さらなる研究が必要と考える。
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