研究課題/領域番号 |
19K11375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
若林 公平 昭和大学, 医学部, 准教授 (50384524)
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研究分担者 |
新家 俊郎 昭和大学, 医学部, 教授 (60379419)
木庭 新治 昭和大学, 医学部, 教授 (20276546)
鈴木 洋 昭和大学, 医学部, 教授 (90266106)
礒 良崇 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (60384244)
山本 明和 昭和大学, 医学部, 講師 (60515592)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 光干渉断層撮影 / 運動療法 / 冠動脈プラーク |
研究開始時の研究の概要 |
急性冠症候群発症後の患者は依然心血管イベントの残余リスクがあり、その克服に運動療法が期待されている。運動による血管障害を懸念する報告もあり、運動が重大イベントの原因となる不安定プラークを治癒するか否かは不明である。そこで超高解像能の光干渉断層撮影を用いて多施設群で無作為化試験を行うこととした。プラーク不安定性の指標である脂質周囲の線維被膜の厚さ、マクロファージ集積などの観察を行い、運動療法によるプラーク安定効果を証明することを目的とする。脂質・炎症マ ーカーも解析し多面的に評価する。過去にない研究結果が学術的に波及し、安価で有効な運動療法が本邦の高齢化社会、医療経済を支えることに期待できる。
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研究実績の概要 |
本邦では高齢化、欧米食、ライフスタイルの変化に伴い冠動脈疾患が深刻化している。急性冠症候群(ACS)発症後の患者は厳格な脂質管理を行っても心血管イベントの予防が不十分であり問題となっている。この「残余リスク」の克服に運動療法が期待されている。本研究は、至適な運動が冠動脈プラークを治癒し安定させるか否か、の「問い」に決定的な答えを出すべく、超高解像度の光干渉断層撮影を用いた研究を実施している。現在、ガイドラインでclass I である運動療法を無作為に割り当てるのには倫理的な問題があり、光干渉断層撮影を用いてカテーテル手術を行ったACS患者を前向き登録し、運動療法の冠動脈プラークへの影響を調査することとした。光干渉断層映像法による急性心筋梗塞の発症メカニズムの解明と予後に関する研究(TACTICS registry)は700症例を登録する多施設前向き試験である。本研究を、このTACTICS registryに組み込み、運動療法後の冠動脈プラーク変化を光干渉断層撮影で観察・解析する。 TACTICS registryは2019年10月から登録開始しており、2021年4月に全症例が登録終了した。研究結果はTranscatheter Cardiovascular Therapeutics (TCT) 2022, SepのLate Breaking Sessionで報告し現在論文提出中である。 申請者は本研究に強く関連するサブ解析行い、2023年日本循環器学会で報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の目的達成には遅れが生じている。多施設研究での症例登録に時間がかかった。また、急性冠症候群の非責任病変の光干渉断層撮影での計測・解析に時間を要し、依然実行中である。
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今後の研究の推進方策 |
運動療法による急性冠症候群の非責任病変への影響を光干渉断層撮影を用いて解析する。全症例の急性期および1年後の光干渉断層撮影データを得ることができた。計測・解析に時間を要しているが、2023年内には全ての解析を終了し、研究結果を同年度内に学会および論文報告する予定である。
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