研究課題/領域番号 |
19K11394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
上出 直人 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (20424096)
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研究分担者 |
柴 喜崇 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (40306642)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 転倒 / 高齢者 / 縦断研究 / 歩行能力 / 転倒関連自己効力感 / 予測モデル / 相互作用 / 縦断的観察研究 / 歩行機能 / 交互作用 / 歩行予備力 / 自己効力感 / 運動機能 / バランス能力 / 転倒リスク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は,地域で生活を送る高齢者を対象に3年間の観察研究を行う.調査内容は,歩行能力やバランス能力といった身体機能面の評価と転ばずに活動する自信の程度である転倒関連自己効力感という心理面での評価,さらに転倒や骨折の発生を調査する.得られるデータから,歩行能力,バランス能力,転倒関連自己効力感の評価を組み合わせた新しい転倒・骨折リスク評価手法を確立するものである.
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研究成果の概要 |
本研究課題では,身体的要因(歩行能力)と心理的要因(転倒関連自己効力感)の評価指標を組み合わせることで,高齢者の転倒を高い精度で予測可能な評価手法を構築することを目的とした。280名の地域在住高齢者を1年間追跡調査し,調査で得られたデータに対して決定木分析を使って転倒予測モデルを作成した。分析の結果,過去の転倒歴,疾患数,年齢に加え,歩行能力と転倒関連自己効力感,の5つの因子を用いて,将来の転倒発生を予測するモデルを構築することが可能であった。 本研究課題における歩行能力と転倒関連自己効力感の両者を組み込んだ転倒予測モデルは,高齢者における正確な転倒リスク評価の確立に繋がると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒予測に関して,歩行能力や転倒関連自己効力感が有用な指標となることが先行研究で明らかにされてきた。しかし,これらの指標を単独で用いた場合には,転倒の予測精度に限界があることも示されている。本研究課題の成果は,転倒の予測精度を高めるために,歩行能力と転倒関連自己効力感の両者を組み合わせた評価手法が有用である可能性を示すことできた点において,学術的意義があると考える。また,高い精度で転倒予測が可能になることで,転倒リスクの高い高齢者を正確に識別し,適切な介入に繋げることができる。すなわち,本研究成果は効率的で効果的な転倒予防の実現に貢献する点で社会的意義を有する。
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