研究課題/領域番号 |
19K11399
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
宮坂 裕之 藤田医科大学, 保健衛生学部, 研究員 (00440686)
|
研究分担者 |
岡崎 英人 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (30410707)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 上肢リハビリテーション支援ロボット / 脳卒中 / 上肢機能 / 鉛直運動 / ロボット / 鉛直方向 / ロボット療法 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後の麻痺側上肢麻痺に対するロボット訓練が注目され、本邦の脳卒中ガイドラインにおいてもレベル1として表記されている。これまでの上肢ロボットの多くは、水平面上の操作を主体とし、鉛直方向への操作はほとんど行われていない。そこで本研究は、鉛直方向の上肢練習支援を行うShoulder Movement Assisting RoboT(SMART)を開発し、無作為化比較試験により訓練効果の検討を行う。
|
研究成果の概要 |
Feasibilityの検討では、回復期脳卒中患者9名に対し、Shoulder Movement Asisting RoboT(SMART)を用いて運動機能改善効果と安全性について検討した。Fugl-Meyer Assessment(FMA)の上肢合計スコアは15.6から19.1に改善し、肩関節の疼痛を発生した患者はなく安全性においても問題がなかった。 SMART群と対称群のRCTでは、FMA合計点の利得がSMART群8.3点、対照群6.3点であり、有意差は見られなかった。肩関節屈曲の自動運動角度の利得はSMART群23.0度、対照群9.3度であり、SMART群で有意に改善した(p<0.05)。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した上肢リハビリテーション支援ロボット(上肢リハ支援ロボット)であるSMARTが臨床に役立つ可能性が示された。特に鉛直方向の運動を行う上肢リハ支援ロボットの報告は少なく、本邦では研究実績がほとんどない。また、対象者の運動機能の程度に合わせて運動範囲、負荷量を調整できるため、麻痺の重症度を問わず使用でき、使用者の適用範囲が広く、汎用性が高い機器であると考えられる。 回復期の患者を対象とした無作為化比較試験が少なく、鉛直方向の運動が行える上肢リハ支援ロボットを対象とした報告は少なく、本研究で開発した上肢リハ支援ロボットがリハビリテーションの一手法として臨床応用できることが示された。
|