研究課題/領域番号 |
19K11406
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
谷合 信一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 耳鼻咽喉科学, 助教 (80433598)
|
研究分担者 |
宇野 光祐 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 耳鼻咽喉科, 講師 (20464828)
荒木 幸仁 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 耳鼻咽喉科学, 教授 (70317220)
塩谷 彰浩 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 耳鼻咽喉科学, 教授 (80215946)
冨藤 雅之 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 耳鼻咽喉科, 講師 (80327626)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 嚥下障害 / 音声障害 / 頭頸部癌 / 経口的切除 / 経口的咽喉頭部分切除術 / 予防訓練 / 障害予防 |
研究開始時の研究の概要 |
経口的咽喉頭部分切除術(Transoral Videolaryngoscopic Surgery:TOVS)後の音声・嚥下機能については、これまで臨床経過や術前後の音声機能の変化について研究がおこなわれてきた。今回は、TOVS術後嚥下機能の運動学的なメカニズム解析とQOLを重視した機能低下予防に対して検討を行う。運動学的なメカニズム解析は、高解像度マノメトリー(HRM)を用いてTOVS術前後に計測を行う。音声障害予防は、術中ステロイド局注を用いて輪状披裂関節の固着予防の検討を行う。さらに、嚥下障害予防については、呼気筋抵抗負荷トレーニング(EMST)による呼吸訓練を導入、その効果を測定する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、経口的咽喉頭部分切除術(TOVS)について、術後嚥下機能の解析を運動学的な側面から行った。術後の高解像度マノメトリー(HRM)を経時的に解析すると、術後17日の中下咽頭部最大圧が顕著な低値を示したが、術後3か月では回復を示した。次に音声障害の発生予防として、術中ステロイド局注を用いた方法の有効性について検討し、局注群において声帯運動の改善傾向が認められた。最後に、術前嚥下訓練として呼気抵抗負荷トレーニングを導入した。訓練を行うことにより、直接嚥下訓練をより安全に進められる可能性が考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、悪性腫瘍の治療においては腫瘍の制御のみならず生活の質(QOL)の維持が求められている。そういった社会情勢のなかで本研究は、頭頸部癌術後の嚥下・音声機能の解析と障害発生予防に焦点を当てて研究を進めた。 経口的腫瘍切除術後嚥下障害の運動学的側面から、障害発生メカニズムと回復の詳細な解析が出来た。また音声障害発生予防については、術中ステロイド局注の成果を示すことが出来た。嚥下障害発生予防にについては、術前の呼気抵抗負荷トレーニングが有効である可能性が示された。
|