研究課題/領域番号 |
19K11416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
車谷 洋 広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (00335647)
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研究分担者 |
砂川 融 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (40335675)
小池 康晴 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (10302978)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 上肢運動 / シナジー / 関節運動 / 協調運動 / 日常生活動作 / 筋活動 / 障害手 / 上肢 / 把持動作 / 運動シナジー / 筋シナジー / 運動制御 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は上肢全体の運動シナジーに基づいた上肢運動の新たな治療法の開発を目標に,手指から肩関節までの多関節で構成される上肢運動全体の筋および運動シナジーを分析し,上肢運動のシナジー制御を明らかにする.そのために,①上肢の基本的運動時に特徴的な上肢運動シナジーの解明,②日常生活動作時に特徴的な上肢運動シナジーの解明,③障害のある症例の上肢運動シナジーの特徴の探索を実施する.これにより,上肢の基本的運動,日常生活動作時の上肢運動シナジーが明らかにし,上肢運動シナジーに基づいた新たな治療法や上肢の治療用ロボットの制御への展開を探索する.
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研究成果の概要 |
人では多くの関節運動を「シナジー」という「まとまり」で単純化して制御していると考えられている.本研究では,到達動作と日常生活動作の手指から肩甲帯まで上肢全体の運動時のシナジーと障害手のシナジーを調査した.到達動作および日常生活動作とも,上肢全体の運動時には肩甲帯,肩関節,肘関節,手指関節にまとまるシナジーがあり,各関節ごとの協調運動パターンで上肢の運動を制御していることが分かった.障害手の症例では,シナジーは健常成人とは異なり,関節間協調性に障害特性が反映されること,シナジーで関節間協調性の回復が捉えられることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手指関節,手関節,肘関節,肩関節,肩甲骨と上肢全体の関節運動を対象にシナジーを調べた研究はなく,本研究から関節ごとにまとまるシナジーで制御されていることが分かった.これは学術的にも新たな知見であり,障害上肢のリハビリテーションだけでなく,人の腕のように動くロボット開発にも役立つ知見であると考えられる. 障害手のシナジーの知見は,シナジーに障害特性が現れることや,シナジーにより関節間協調性の回復を捉えることが可能であることを示し,障害特有のシナジーへの介入方法や新たな障害手の評価方法の開発により,リハビリテーション技術の発展に貢献すると考えられる.
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