研究課題/領域番号 |
19K11425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
金城 真実 杏林大学, 医学部, 講師 (40372924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 骨盤底障害 / 女性 / QOL / サルコペニア / ロコモテイブシンドローム / フレイル / 行動制限 / 骨格筋量 / 運動機能 / 困窮度 / 女性骨盤底障害 / 運動器障害 / 啓発 |
研究開始時の研究の概要 |
骨盤底障害(PFD)とは女性に特有で、骨盤底筋群の脆弱化により尿失禁、頻尿、骨盤臓器脱等の不快な症状を引き起こす疾患である。治療可能にも関わらず羞恥心等より受診に至らない潜在患者が多く存在する。PFDによる運動機能低下やサルコペニア等を回避するには、PFDに関する知識の普及と適切な受診治療と生活改善が必須である。本研究では、高齢者と子育て世代が居住する多摩地区において、医療提供者と一般女性双方のPFDに関する知識を調査し、その理解、予防法、治療に関する知識普及への改善点を明確にする。さらに運動療法介入により運動機能低下やサルコペニア等の重症化を予防する医療体制・環境の構築と実現を目指す。
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研究成果の概要 |
女性特有の骨盤底障害(下部尿路機能障害、骨盤臓器脱、排便障害)の罹患率は高いが、医療機関を受診する率は男性の1/5で、男性の3倍行動制限をしていた。これらの行動制限はサルコペニア・フレイルといった老年症候群の一因ともなり得る。骨盤底障害の代表である骨盤臓器脱修復術の術後1,3,6ヶ月目まで筋力、身体機能が術前より有意に改善し治療介入により老年症候群を忌避できる可能性が示唆された。 多くの医療者は骨盤底障害の治療は重要で,積極的に行いたいとしていたが、疾患自体に対する知識は乏しく、骨盤底障害の知識の普及は患者のQOL向上のみならず、老年症候群を予防し健全な社会の維持に重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国民全般への女性骨盤底障害の知識の普及は、より早期の治療介入や予防が可能となり、老年症候群の予防にもなり得る。老年症候群を予防・改善できれば医療費の削減となる。
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