研究課題/領域番号 |
19K11436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鍋倉 賢治 筑波大学, 体育系, 教授 (60237584)
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研究分担者 |
中村 和照 中京大学, スポーツ科学部, 准教授 (10613292)
榎本 靖士 筑波大学, 体育系, 准教授 (90379058)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高強度運動 / 脂質代謝 / 血糖 / マラソン / トライアスロン / ガチユル走 / 筋力トレーニング / 高強度走 / 長距離ランナー |
研究開始時の研究の概要 |
莫大なエネルギーを必要とするマラソンでは、レース後半にエネルギー切れを起こし失速する例が後を絶たない。したがって、マラソンランナーは、運動中のエネルギー源である糖を節約するために、できるだけ脂質を利用する(脂質代謝)能力の改善が重要なトレーニング課題となる。本研究では、脂質代謝の亢進しやすい高強度+持続走(ガチユル走)の運動中の生理応答、そのトレーニング効果を明らかにし、市民ランナーにとって有効なマラソンのトレーニング法を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究はマラソントレーニング法に関する研究である。マラソンを完走するためには、身体に貯蔵している糖質(グリコーゲンなど)のエネルギー量では賄いきれない大きなエネルギーを必要とする。そのため、パフォーマンスの成否には、糖質を節約して走ることが重要となる。本研究では、エネルギー源として糖質の代わりに脂質を活用する脂質代謝に着目し、脂質代謝を高めるトレーニング法を検討した。その結果、持久走の前に高強度走運動を行うことで、その後の持久走中の脂質代謝が亢進することを明らかにし、新たなマラソントレーニング法として提案した。また、脂質代謝能力がマラソンのパフォーマンスと関連する可能性を突き止めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂質代謝を亢進させるためには、絶食による空腹状態や運動など、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを崩し、体内に貯蔵している糖質を減らすことが重要である。これまで伝統的にマラソントレーニングとして行われてきた、超長距離走、早朝空腹時のトレーニングなどは、これを具現化したトレーニング法である。一方、時間に制約のある市民ランナーや、長距離の走り込みによる障害のリスクなどを考えると、短時間で効率的に脂質代謝を亢進するトレーニング法の開発は重要課題である。本研究で明らかにした事前に「高強度の走運動」を行う「ガチユル走」は新たなマラソントレーニング法の一つとなる画期的なトレーニング法となり得る。
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