研究課題/領域番号 |
19K11438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
奥村 基生 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)
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研究分担者 |
木島 章文 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10389083)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 隠蔽 / 偽装 / 反動動作 / 剣道 / 熟練過程 / 動作分析 / 動作開始距離 / 認知技能 / 運動技能 / 反応時間 / 運動時間 / フェイント動作 / 対人技能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,選手が通常動作を偽装する動作によって相手の誤反応を導いた後に目的動作に切り替える一連の認知・運動技能を「フェイント動作」と呼ぶ.フェイント動作はあらゆる対人競技でみられる重要かつ有効な対人技能である.しかし,有効なフェイント動作の重要点はほとんど解明されていない.本研究では,1対1の対人競技である剣道におけるイベントのフェイント動作を対象にして偽装の動作の重要点を解明する.
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研究成果の概要 |
本研究では剣道を対象にして,1)フェイント動作による打撃は,普通動作と比較したときに,動作開始距離が遠くなっても,攻撃の成功率が低減しないことや,動作解析において,2)普通とフェイント動作の両方の打撃で竹刀を相手に近づけて,どこを打撃するか相手に知らせないようにする隠蔽動作を取り入れていること,3)隠蔽もフェイント動作も,遠い動作開始距離では相手に近づいて長く動作をするように調整すること,4)フェイント動作での打撃では,相手の誤反応を誘発するだけではなく,反動動作を利用して,打突動作の速度を高め,運動時間を短くすること,などを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,有効なフェイント動作の重要点を解明する試みそのものである.従来のフェイント動作の研究は,先行研究の方法論ありきの研究が多く,競技現場での現象・視点に基づいて検討しておらず,有効な動作の重要点がほとんど理解されていない.本研究の成果は,スポーツの熟練過程や対人認知の研究に新たな発見や方法論をもたらすはずである.さらに,フェイント動作が多様なスポーツで重要な技能であるが故に,学校や競技現場での運動・スポーツ教育のために有益な情報を提供することにつながり,社会・教育的な意義も深い.
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