研究課題/領域番号 |
19K11439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
横山 慶子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (30722102)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 協調技能 / 対人協調 / 熟達差 / 運動学習 |
研究開始時の研究の概要 |
対人・集団スポーツでは,プレイヤー間の協調的な振る舞いが,パフォーマンスを発揮するための重要な要素のひとつである.特に,素速く正確に他者と協調して動くことは様々なスポーツで必要とされるが,初心者が他者との協調技能を習得することは容易ではない.本研究では,全身運動における協調技能の熟練差を明らかにすること,初心者が協調技能を学習していく過程の仕組み(ダイナミクス)を明らかにすることを目的とする.このことにより,他者に注意が向けられない初心者と,他者の意図を読み取り自己を調整できる熟練者の違いは何か,初心者がどのように協調技能を習得していくのか,といった疑問に迫る.
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研究実績の概要 |
本研究では,全身運動における協調技能の熟練差を明らかにすること,初心者が協調技能を学習していく過程の仕組み(ダイナミクス)を明らかにすることを目的に研究を実施することを目的とした.このことは,他者に注意が向けられない初心者と,他者の意図を読み取り自己を調整できる熟練者の違いは何か,初心者がどのように協調技能を習得していくのか,といった疑問に迫ることであった.そのために,当初の研究目的では,個人技能が乏しい初心者の協調技能が,どのように学習していくのか(あるいはしないのか)を検証することを目的としていたが,本研究課題を基課題とする国際共同研究加速基金の採択に伴い,仮想現実(VR)を用いて,協調技能を促進する視覚情報場を検討することを目的とした.
当該年度では,仮想現実を用いた対人協調実験を実施するための実験環境として,三次元のモーションキャプチャシステムと仮想現実空間を組み合わせた実験系のセットアップを行った.さらに,対人間の同期を実験的に検証可能な方法として知られている,逆さ振り子課題を用いて,対人間の同期を促進する仮想的な視覚情報について検討を行った.具体的には,他者の動きへの気づきを高める手法として,運動パターンの情報を仮想空間上に光流としてハイライトすることで,対人同期が促進する可能性に効果があるという仮説のもと,予備実験を実施した.今後は,実験条件を具体的に決定し,本実験を実施する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実験環境の設定に想定した以上の時間を要しているため.
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今後の研究の推進方策 |
本研究は当該年度で終了の予定であったが,推進状況を鑑みて,1年間の延長を申請した.今後は,本実験の実施を早急に進める予定である.
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