研究課題/領域番号 |
19K11454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 岐阜聖徳学園大学 |
研究代表者 |
煙山 千尋 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 准教授 (10615553)
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研究分担者 |
尼崎 光洋 愛知大学, 地域政策学部, 准教授 (70613967)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 女性アスリート / Female Athlete Triad / 食行動異常 / 指導者への依存性 / 健康行動理論 / female athlete triad / 指導者 / 減量 / 目標志向性 / 行動理論 / 予測モデル / 自己管理 / 食行動 / 健康問題 / ストレス / 予防的自己管理行動 / 健康行動モデル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、国際大会での女性アスリートの活躍はめざましいが、高い競技力を誇る選手の中には重大な健康問題を抱える者もいる。そして、女性アスリートの心理的特徴として、男性アスリートよりも自主性が低いことや、指導者に対する「依存性」が高いことが指摘されている。 そこで、本研究では、女性アスリートの心身の健康問題に対する予防を目的とした自己管理行動(予防的自己管理行動)を促進させるために、行動モデルを用いて心理的プロセスを解明し、自己決定的な動機づけや主体的な自己管理行動を促すサポートの特徴を明らかにする。さらに、その結果を根拠に、有効な支援プログラムの開発、支援システムの構築を行う。
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研究成果の概要 |
指導者への依存性と異常食行動との関連を検討することにより、女性アスリートの三主徴(Female Athlete Triad: FAT)の予防を目的とした支援方法の考案を行った。その結果、FATの自覚症状のある者に食行動異常傾向が見られ、指導者に絶対的な信頼をおいていると不適切で極端な食事制限を受け入れる傾向が高く、指導者から理解されたい要求が高いと食後の落ち込みやむちゃ食いのリスクが増すことがわかった。そして、FATの自覚症状のある者に対しては、一般的に有効とされる自己効力感を高める働きかけでは食行動異常を抑制することは難しく、他者からの精神的・物質的支援を活用する重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、女性アスリートが自身の心身の健康問題の解決を指導者頼りにするのではなく、自分の問題として自ら積極的に対処し改善のために働きかけるなど、主体的に自己管理をすることを促すための支援方法を考案するうえで重要な研究である。特に、FATの深刻化に大きく影響する異常食行動に至るまでの心理的プロセスを示した健康行動理論を用いた検討を行うことにより、より効果的な支援方法の開発及び支援システムの構築が可能となることから、学術的にも社会的にも意義深いと考える。
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