研究課題/領域番号 |
19K11461
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
小宮 秀明 宇都宮大学, 共同教育学部, 教授 (30186811)
|
研究分担者 |
黒川 修行 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (30431505)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 位相角 / 多周波インピーダンス / 筋内脂肪 / 細胞内外抵抗 / エコー強度 / 内臓脂肪面積 / CT値 / 筋内脂肪 エコー強度 / HU値 / インスリン抵抗性 / 筋線維型 / 超音波エコー / CTスキャン |
研究開始時の研究の概要 |
近年,内臓脂肪に代わる第三の脂肪細胞として異所性脂肪が注目され運動器である骨格筋内の脂肪量とその同定法の研究が進められている. 本申請では外側広筋内の脂肪状態をX線CTで得られたHU値を妥当基準として超音波測定装置のエコー強度や多周波インピーダンスによる電気抵抗を基に筋肉内の脂肪状態を推定する方法を開発する.このことはメタボリックシンドロームやサルコペニアの筋の質を明らかにする上で重要な指標になり得ると考える. 最終的に筋細胞内脂肪,筋細胞外脂肪,内臓脂肪面積やインスリン抵抗性との関連性を明らかにすることにより筋内脂肪が内臓脂肪面積の代用指標になり得るかを検討する.
|
研究成果の概要 |
内臓脂肪から分泌されるアディポサイトカインはメタボリックシンドローム(MS)の発症要因の1つであることが報告されている.近年,内臓脂肪に代わる異所性脂肪,取り分け筋内脂肪がMS発症との関係で注目されている.今回は筋内脂肪を簡便に明らかにすることを目的として外側広筋の脂肪蓄積をX線CTで得られたCT値を妥当基準として超音波測定装置のエコー強度,多周波インピーダンスより求めた細胞内・外抵抗や位相角を用いて検討した. その結果,妥当基準であるCT値の代用指標になり得る可能性が示唆された項目は細胞内抵抗,インピーダンス値及び位相角であり,これらの測定項目はCT値の代用指標になり得る可能性が示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内臓脂肪の過剰蓄積はメタボリックシンドローム(MS)の主要な原因の1つと考えられているが、近年では異所性脂肪である筋内脂肪も有力なMSの危険因子と考えられている.しかしながら、筋内脂肪の測定はX線CT装置やMRSによる測定が精度の高い測定法であるが、施設、医療法や金額の面などが高いハードルとなっている.今回の測定で得られた多周波インピーダンスを用いたインピーダンス値、細胞内抵抗、位相角を利用することが可能であるならば、安価、簡便かつX線による被曝を受けずに筋内の脂肪を測定することが可能となり、MSの発症前予知・予防や発症後の治療経過の確認に役立つものと考える.
|