研究課題/領域番号 |
19K11465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
森 司朗 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 教授 (80200369)
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研究分担者 |
中本 浩揮 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (10423732)
畠中 智惠 純真短期大学, こども学科, 助教 (30883615)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 運動発達 / 幼児 / 空間認知 / 基礎的運動パターン / 運動経験 / フィードフォワード制御 / フィードバック制御 / 環境 / 動き |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、環境(人的・物的)と空間認知の発達の視点から幼児期に獲得される多様な動きの習得メカニズムを検討するとともに、この時期に必要な多様な運動経験を促進させるための提言を示すために、以下の3点から検討することである。 1)環境と多様な動きの獲得の関係に関して、戸外の自由な遊びの中での動きの習得過程の時系列的な変化を明らかにする 2)幼児の空間認知能力の獲得と多様な動きの習得の関係を明らかにするために、空間認知の発達が影響する“おにごっこ”の中での子ども達の動きの変化と他児との間の関係を明らかにする 3) 幼児の多様な動きを引きだす環境の役割とそれに伴う空間認知能力の発達の関係を明らかにする
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研究実績の概要 |
今年度はこれまで検討してきた里山での「森のようちえん」の活動を実施している保育園の2歳児から5歳児までの幼児を対象に担任教師によって評価された日常の保育での37種類の基礎的運動パターン(杉原ほか2011)の出現割合と出現頻度に関してまとめて投稿した論文が鹿屋体育大学学術研究紀要に掲載された。また、A保育園の年少・年中・年長児それぞれの30分の自由遊びの様子を約半年以上の期間をあけて行った2回の観察結果から得られた動きを石河他(1980)の基礎的運動パターン分類を参考に分析し、結果をまとめ、九州体育スポーツ学会で発表を行った。さらに、前半後半の2回に分けた調査の後半時に3歳、4歳、5歳の各クラスの中から数名にトラッキングセンサーを着装させて得られた対象児の活動中の行動の軌跡や移動距離、実効値面積と観察された基礎的運動パターンにおける動きの組み合わせについて検討し、まとめた結果を日本発育発達学会で発表した。 一方、天候と新型コロナ感染での影響も受け予定通りは進まない時期もあったが、昨年度の継続として、「森のようちえん」活動中の「自由遊び」中の動きの習得のメカニズムについて昨年と同様の方法で「森のようちえん」活動の中の自由遊びの時間(30分)での4歳児から5歳児の活動の様子を撮影するとともに、トラッキングセンサーを使って対象児の活動中の行動の軌跡を測定するとともに万歩計を使って歩数を測定し、データの分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
A保育園の年少・年中・年長児それぞれの30分の自由遊びの様子を約半年以上の期間をあけて行った2回の観察結果に関して、以下の2つの分析を行い、それぞれの結果に関して学会で発表を行った。一つは、今回の約半年以上の期間をあけて行った2回の観察結果から得られた動きを石河他(1980)の基礎的運動パターン分類を参考に分析し、2回の前後での基礎的運動パターンの出現頻度の違いに関して結果をまとめ、九州体育スポーツ学会で発表を行った。もう一つは、前半後半の2回に分けた調査の後半の観察結果に関して、年少児、年中児、年長児の各クラスの中から数名にトラッキングセンサーを着装させて得られた対象児の活動中の行動の軌跡や移動距離、実効値面積と観察された基礎的運動パターンにおける動きの組み合わせについての検討し、結果をまとめた。以上の2つの結果に基づいて、年少児、年中児、年長児のそれぞれの発達的特徴において、共通性と特異性を確認した。一方、天候と新型コロナ感染での影響も受け、結果の分析において予定通りに進まない時期もあったが、昨年度の継続として、「森のようちえん」活動中の自由遊びの時間(30分)での4歳児から5歳児の活動に関してデータの回収を行った。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、今年度の学会等で発表した結果をまとめ論文に投稿する。また、今年度分析する予定であった「森のようちえん」活動中の「自由遊び」の時間での子どもの身体活動の出現割合と出現頻度で分類し、これらの結果と観察時にトラッキングセンサーを使って測定した活動中の行動の軌跡や移動距離、実効値面積、停止等のデータを分析し、これらの結果から自然環境での幼児の獲得している動きの種類や時系列的な動きの変化等に関して分析をおこなうことで運動経験の“多様さ”と環境の関係を明らかにし検討する。さらに、トラッキングセンサーを使って測定した4歳児と5歳児の3人一組の“おにごっこ”を通して “おに”の“子”を追跡する追跡行動において“子”の動きを追従するようなフィードバック制御と“子”の動きを前もって予測して行動を開始するフィードフォワード制御に基づく2つの追跡行動に関して停止点に着目して分析を行い、発達的な違いに関して横断的な分析をおこなうことで、他者との空間認知能力の発達と多様な動きの習得との関係を明らかにしていく。 最終的には、これまで得られた結果に基づき多様な運動の経験が引き出す動きの変化とその際の環境の特性を明らかにする。
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