研究課題/領域番号 |
19K11468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
坂本 譲 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30316434)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自発走運動 / アレルギー / 自然リンパ球 / Th2免疫応答 / 免疫制御受容体 / 運動 / 好塩基球 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は運動によるアレルギー予防効果について検討するため、自然免疫に属しアレルギーや炎症応答に関与する自然リンパ球(innate lymphoid cells; ILC)に注目し、運動によるILCの分化や増殖、またサイトカイン産生能などの機能制御とその分子基盤を明らかにすること、さらに運動によるILCを介したアレルギーの制御について検討することを目的とする。本研究は運動によるILCの制御とアレルギー予防効果について新規の情報をもたらし、健康増進に寄与すると考えている。
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研究成果の概要 |
本研究は運動によるアレルギー予防効果について検討するため、アレルギーや炎症応答に関与する自然リンパ球(innate lymphoid cells; ILC)に注目し、運動がILCに及ぼす影響と運動によるILCを介したアレルギーの制御について検討することを目的とした。その結果、長期自発運動により特定のILCサブセットに差異が生じること、およびアレルギーモデルマウスで運動量に差異が生じることが示された。よって、運動が免疫細胞や免疫制御受容体を介してアレルギー応答に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ILCは獲得免疫の司令塔として働くTh細胞の自然免疫における相同細胞と考えられ、皮膚や消化管での生体防御の役割だけでなく、代謝調節や組織修復、腸内細菌との相互作用など生体恒常性の維持にも関与する興味深い細胞である。運動とアレルギーの予防効果については、疫学的な見地から定期的な運動がアレルギーの発症を抑制することが示されているものの、運動がアレルギーに関与する免疫細胞やその制御に対して直接的な影響を及ぼした証拠はこれまでに得られていない。本研究成果は、運動によるILCの制御とアレルギー予防効果について新規の情報をもたらし、さらに進展することで運動による健康増進に寄与するものと考えている。
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