研究課題/領域番号 |
19K11469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
赤池 行平 東京国際大学, 人間社会学部, 准教授 (40615556)
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研究分担者 |
麓 正樹 東京国際大学, 医療健康学部, 教授 (40339180)
碓井 外幸 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (60389822)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 球種 / 球種情報の事前告知 / ヘルメット装着の有無 / 打撃精度 / 補正動作 / 眼頭部連携運動 / 頭部上肢連携運動 / ヘルメット装着 / 初期頭部上方変位 / 打点位置の差異 / 腰部変位 / 頭部上方変位 / 頭部保護用ヘルメット / 頸部伸展 / 前傾角度 |
研究開始時の研究の概要 |
野球の打撃に関する研究において、頭部と上肢の協調運動が注目されている。実戦状況下における打者は、頭部保護のために打者用のヘルメットを着用して打席に入るが、ヘルメットは打者の視野を狭くする。特に、垂直方向に変化する球種の打撃に対して、ヘルメット着用は大きな影響を及ぼすことが予想されるが、科学的根拠に基づいた報告は少ない。そこで本研究では、垂直方向へ変化する球種を想定した打撃に注目して、ヘルメット着用による視野制限状況下での打撃動作、さらに球種が既知の場合と未知の場合における打撃精度についても検証して、野球の打者の実戦的な練習方法への一助となることを目的としている。
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研究成果の概要 |
野球では、投手からのリリース直後に上方に抜けるような軌道を取るカーブのような球種を打つ場合、投球視認に伴い頭部上方変位が増幅され、打撃精度を悪化させる可能性がある。我々はまず、静止したボールを打つ研究において、上方視野制限をもたらす野球用ツバ付きヘルメット装着が、初期動作中の頭部上方変位を増幅し、打撃精度に影響を及ぼすことを確認した。さらに、実際に動き近づいてくる2つの異なる球種(ストレート、カーブ)を設定し、球種、ヘルメット装着の有無、そして球種情報の事前告知の有無といった、実戦状況により近い3要因6条件下で実験を実施したところ、球種が頭部・体幹動作、打撃精度に影響を及ぼすことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実際に動いてくるボールを打つ、野球の打撃に関する報告はあるものの、そのほとんどは打撃動作初期の頭部の垂直方向への動きに言及していない。我々はまず、静止した状態のボールを打つ実験から、上方視野制限をもたらす野球用ツバ付きヘルメット装着が頭部の上方向への動きと打撃精度に影響を及ぼすことを確認した。さらに実際に打者に向かって投射される2つの異なる球種(ストレート、カーブ)を打つ実験からは、球種が動作初期の頭部上方変位とバット面上打点位置に影響を及ぼすことを確認した。このことは、打撃精度を左右すると考えられている動作初期における頭部の動きに対して、パフォーマンス改善の有効な手立ての一つとなり得る。
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