研究課題/領域番号 |
19K11476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 照雄 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60532687)
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研究分担者 |
本多 彰 東京医科大学, 医学部, 教授 (10468639)
池上 正 東京医科大学, 医学部, 教授 (40439740)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | エネルギー代謝 / 骨格筋 / 肝臓 / 分岐鎖アミノ酸 / 唾液 / 高感度分析 / 運動 / 三大栄養素 |
研究開始時の研究の概要 |
運動時における三大栄養素(糖質,脂質,蛋白質[アミノ酸])の利用状態は,パフォーマンスの向上やコンディショニング,疲労や怪我の予防に深く関与する。非運動時には主に糖質が利用されるが,運動中および運動後には,状況に応じて脂質とアミノ酸の利用が高まる。これまで応募者らは,エネルギー代謝の中心臓器である肝臓と骨格筋で,三大栄養素それぞれが利用される時に生じる特異的代謝物を見出し,血液と唾液を用いた高感度分析法を開発してきた。本研究は,唾液を用いて三大栄養素の利用比率を経時的に把握する方法の開発を目的とし,スポーツ現場で広く利用可能な簡易表示ツールの確立を目指す。
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研究成果の概要 |
運動時や代謝性疾患時には,エネルギー代謝バランスが変化する。本研究では,エネルギー代謝の肝臓と骨格筋での違いから見出した三大栄養素(糖質,脂質,アミノ酸)別の代謝産物を唾液中で測定し,臓器間エネルギー代謝依存度の変化評価した。持久性運動により三大栄養素由来のエネルギー代謝物が増加する事に加え,分岐鎖アミノ酸の運動前摂取により,骨格筋での分岐鎖アミノ酸燃焼が高まる事で,肝臓の脂質代謝,糖質代謝が抑制される事を,唾液で観察できた。代謝疾患動物の血液でも,同様の結果が得られた。肝臓と骨格筋との間で生じるエネルギー代謝バランスの変化を,唾液や血液を用いて,車輪図を用いて視覚的に観察する事ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,非侵襲的に,自ら場所や時間,回数等に縛られる事なくサンプリングできる唾液を用いた。代謝の中心臓器である肝臓とエネルギー消費の中心臓器である骨格筋における三大栄養素由来のエネルギー代謝産物を高感度分析法にて測定し,臓器間の三大栄養素燃焼バランスを評価できた。そのため,運動選手のパフォーマンスやコンディショニングに加え,代謝性疾患患者の病態把握にも応用可能で,高齢者や子どもを含め幅広い層での活用が期待される。
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