研究課題/領域番号 |
19K11482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
上林 清孝 同志社大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70415363)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 視覚 / MRI / 灰白質 / 経頭蓋直流電気刺激 / 視覚情報処理 / 経頭蓋磁気刺激 / MOT課題 / tDCS / サッカー / アスリート |
研究開始時の研究の概要 |
スポーツ選手の優れた運動パフォーマンスには素早い正確な状況判断が不可欠で、視覚から得られた情報を知覚・認知し、状況に応じた運動指令を瞬時に出力することが求められる。この研究では、スポーツ場面に類似した動的な視覚情報処理課題において、アスリートの能力は優れているのかを調べる。また、課題実施中にどの脳領域の活動が高まるのか、課題成績の優れたアスリートの脳活動パターンや脳形態には特徴がみられるのか否かについてMRIを用いて調べることとする。
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研究成果の概要 |
周辺視野に関わるとされる大脳皮質の視覚領域を中心に、灰白質容積が3次元複数対象追跡課題の成績と正の相関が示された。また、後頭葉の視覚領域に対して、非侵襲的な刺激方法である経頭蓋直流電気刺激を陰極刺激で与えることで、その課題成績をより向上させる可能性が示された。さらに、バスケットボールのフリースロー動作を観察対象とした実験結果から、バスケットボールの運動経験に関わらず、通常の再生速度に比べて遅い再生速度では、動画観察中の一次運動野から脊髄運動ニューロンへつながる皮質脊髄路の興奮性が高まらないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究成果から、球技スポーツで重要となる視覚情報処理機能において、灰白質容積との関連が示され、アスリートの優れた視覚情報処理機能を支える脳の構造的特徴が明らかにされた。アスリートの卓越した機能に迫るこのような研究成果は、今後、スポーツタレントの発掘につながる可能性がある。また、非侵襲的な脳刺激がパフォーマンス向上に寄与する可能性が示されたことから、機能を高める新たなトレーニング手法の開発も期待される。
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