研究課題/領域番号 |
19K11490
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹之内 隆志 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (50252284)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | スポーツ選手 / 心の強さの発達 / 心理的競技能力 / 発達課題の達成 / 自己投入 / アタッチメント / 危機 / 危機経験 / 人格発達 |
研究開始時の研究の概要 |
スポーツ選手の「心の強さ」とは,試合で実力を発揮したり,プレッシャーに対処したりするために必要な心理的特性のことである.このような心の強さがどのような経験を通して高められるのかといった点や心の強さの発達メカニズムは必ずしも明確ではない.そこで本研究では,人格発達理論に基づいてスポーツ選手の心の強さの発達モデルを想定し,検証を行う.このことを通して,心の強さの発達に影響する経験や心の強さの発達メカニズムを明らかにし,スポーツ選手の心の強さの強化方法の提言を行う.
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研究成果の概要 |
本研究では,スポーツ選手の心の強さを高める経験や心の強さの発達メカニズムについて検討した.分析の結果,日常生活や競技生活での自己投入の経験が発達課題の達成を促進し,発達課題の達成がスポーツ選手の心の強さの発達を促進することが明らかになった.これらの結果から,自己投入の経験や発達課題の達成を促進する支援によって,スポーツ選手の心の強さを高めることが可能であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツ選手の心の強さを高める方法としては,一般的にメンタルトレーニングが推奨されている.しかし,メンタルトレーニングの実施には専門的知識や専門家の指導が必要であり,簡便な方法ではない.他方,本研究では,自己投入の経験や発達課題の達成によってもスポーツ選手の心の強さを高められることが示唆された.自己投入の経験や発達課題の達成は個人的,日常的に取り組まれるものであり,そうした誰しもが取り組み可能なことで心の強さを高められることを示唆した点が本研究の意義である.
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