研究課題/領域番号 |
19K11495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 国際武道大学 |
研究代表者 |
荒川 裕志 国際武道大学, 体育学部, 教授 (20591887)
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研究分担者 |
眞鍋 芳明 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (50406675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | スプリント / 疾走動作 / 動作分析 / モーションキャプチャー / 等速性筋力 / 疾走 / バイオメカニクス / 疾走速度 / 縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、男子大学生陸上競技選手における疾走速度の長期的な向上と連動して変化する体力的要因・動作的要因を探ることである。体力的要因としては、体脂肪率などの身体組成、筋横断面積(筋肉の太さ)、下半身の各関節の筋力などを評価する。動作的要因としては、疾走動作の特徴や、疾走時に身体内で生じている力などを算出する。のべ60名を対象とし、大学1年次から3年次にかけての変化を観察する計画である。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、男子大学生陸上競技選手を対象に、疾走パフォーマンスと体力的・動作的要因の関係に着目してそれらの変容を縦断的に観察することである。対象者は、短距離、障害、走幅跳を専門とする陸上競技選手とし、各対象者に対して2年間の期間を空けた計2回(大学在籍1年目および3年目)にわたる実験を行う計画である。 当該年度に関しては、2021年度に1回目の実験を行った3年生9名のうち、2023年も現役競技を続けている2名を対象に2回目の実験を行った。実験内容は当初の計画に含まれていた体力的要因の評価(体組成:生体電気インピーダンス法、身体形態計測)および動作的要因・疾走速度の評価(動作分析:光学式モーションキャプチャーシステム)とした。動作分析実験については、陸上競技場において実施し、スプリント動作における約50mの加速後の局面を対象として疾走動作のデータを取得した。昨年度および今年度に取得した実験結果は、光学式モーションキャプチャーシステムの制御ソフトウェア(NEXUS 1.7.1)によって三次元座標データ化し、その後に数値解析プログラミングソフトウェア(MATLAB)を用いてキネマティクス変数を算出済みである。 現在のところ、データの欠損等なく計二回の実験を完了している選手は合計9名(2019年度入学者6名、2020年度入学者1名、および2021年度入学者2名)である。 「現在までの進捗状況」で述べた理由により、全体を通して当初の計画よりも実施人数が少なくなっている。そのため、研究実施期間を2024年までに延長し、2022年度に1回目の実験を行った14名を対象とした2回目の実験を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度については、3年生(2021年度入学者)2名を対象とする2回目の実験を行った。計画当初の予定人数20名を大きく下回った要因は、2021年度に実施した1回目の人数が9名と少なかったことに加え、その後2年間における怪我や現役引退などの要因が重なったためである。ただし、研究開始当初に生じた問題等を改善しながら実験を遂行しているため、2023年度に行った実験では質の高いデータが得られている。 2023年度までにおいて、データの欠損等なく計二回の実験を完了している選手は合計9名(2019年度入学者6名、2020年度入学者1名、および2021年度入学者2名)となっている。研究計画全体を通し、当初の計画に比べて被験者数の確保が不足している。その要因は、2020年度から2022年度にかけて、所属大学における陸上競技部の新入部員数が大幅に減少したことに加えて、2023年度の対象者数が少なかった要因としても述べた通り、怪我や現役引退の影響が重なったことによる影響が大きい。ただし、2022年度には14名の新入部員を対象とした実験を実施済みであり、本報告書を作成している時点において、その全員が3年生として陸上競技部に在籍し現役を継続している。それらの14名を対象とした2回目の実験は2024年度に実施する予定である。 以上で記述したように、当初に計画していた合計60名の対象者数を達成することは困難な状況となっている。一方、2024年度の実験を問題なく遂行することにより、合計20名以上の対象者数は確保できそうである。以上を踏まえて、現在までの進捗状況は「やや遅れている」と自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2022年度に1回目の実験を実施済である現3年生14名に対する2回目の実験を実施する予定である。取得済みデータの分析作業は並行して進めていく予定であるが、本研究の主目的である体力的・動作的特徴の縦断的評価が可能となるのは2回目の測定が完了した後となる。現時点では実験実施済の人数が不足しているため、縦断比較に関する研究成果の公表は秋の実験以降となる。
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