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無意識に処理される視覚情報によって生じる生体反応の生理学的解析とスポーツへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K11496
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関国士舘大学

研究代表者

地神 裕史  国士舘大学, 理工学部, 准教授 (30468970)

研究分担者 和田 匡史  国士舘大学, 理工学部, 教授 (00320101)
土居 裕和  国士舘大学, 理工学部, 准教授 (40437827)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 交付 (2019年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード視覚認知 / 筋力 / パフォーマンス分析 / 脳活動 / 自律神経 / ホルモン / 視覚情報 / 認知科学 / 筋活動 / 3次元動作解析
研究開始時の研究の概要

本研究では、無意識に行われている視覚情報処理によって生じる生理的反応と、これらの変化によって引き起こされる身体パフォーマンスを数値化する。対象は一般人から水泳やゴルフなどのアスリートとし、競技レベルや個人の特性などによる影響の受けやすさを検証する。最終的にこれらの結果をスポーツ現場でのトレーニングに還元し、競技力の向上につなげる。

研究実績の概要

本研究では、無意識に行われている視覚情報処理によって生じる生理的反応と、これらの変化によって引き起こされる身体パフォーマンスを数値化することを目的に研究を行っている。対象は一般人から水泳やゴルフなどのアスリートとし、競技レベルや個人の特性などによる影響の受けやすさを検証する。最終的にこれらの結果をスポーツ現場でのトレーニングに還元し、競技力の向上につなげる。
本年度は初年度であり、研究手法の確立や機器の選定を中心に研究を行った。本研究では、視覚刺激によって筋力などの身体機能の変化と合わせて、視覚認知やそれに伴う生体反応を数値化することを目的としている。よって、様々な計測機器を作成・購入し、最適な実験環境を検証した。脳波の計測は運動に伴うノイズをいかに除去し、解析を進めていくべきか試行錯誤が続いている。
なお、本年度は水泳選手を対象に、ゴーグルの色の違いが、筋力発揮に与える影響を検証し、日本基礎理学療法学会にて学会発表を行った。様々な先行研究により、赤色は闘争心を引き出し、テストステロンなどのホルモンが分泌されるために、スポーツパフォーマンスも高まるという報告がなされているが、本研究では赤色のゴーグルによって一様に筋力発揮やパフォーマンス向上を引き起こすという結果は得られなかった。一方、対象者によっては、特定の色のゴーグルによって筋力発揮が他の色と異なるという結果も得られた。その要因に関して、脳活動やホルモン、自律神経などとの関係を丁寧に検証しながら要因を明らかにしていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度は研究機材や環境の整備、予備実験と実験プロトコルの作成を中心に研究を行った。対象者に水泳選手も含んでいたために、水中環境下でのパフォーマンス分析に関する予備的な研究も行い、筋電図や3次元動作解析器など使用機器の確認や計測方法の検証は終了した。また、その他の競技における身体機能やパフォーマンス分析のための機器と、脳活動などの生体反応に関する機器の選定や環境の整備に関しても検証を続けているが、脳波の計測はチャンネル数の違いが結果に与える影響や、運動に伴うノイズをいかに除去し、解析を進めていくべきか、現在も試行錯誤が続いている。
初年度の成果として、水泳選手を対象にゴーグルの色の違いが、筋力発揮に与える影響を検証し、日本基礎理学療法学会にて学会発表を行い、今後の研究に有益ないくつかの知見が得られた。
よって概ね当初の予定通り、順調に研究が進められている。

今後の研究の推進方策

本年度に行った研究により、赤色のゴーグルによって一様に筋力発揮やパフォーマンス向上を引き起こすという結果は得られなかった。この結果は赤色によってテストステロンが上昇することで、パフォーマンスが向上する、といった先行研究とは異なる結果であった。一方、対象者によっては、特定の色のゴーグルによって筋力発揮が他の色と異なるという結果も得られたことから、その要因を脳活動やホルモン、自律神経などとの関係を検証しながら明らかにしていく必要がある。
COVID-19の影響により研究活動も思うように進められない状況が続いており、予定通りに研究が遂行できるか不透明ではあるが、感染の状況に応じて適宜進めていきたい。

報告書

(1件)
  • 2019 実施状況報告書

研究成果

(5件)

すべて 2019

すべて 学会発表

  • [学会発表] Relationship between shoulder functional evaluation and muscle strength of collegiate swimmers2019

    • 著者名/発表者名
      Hirofumi Jigami
    • 学会等名
      2019 Sports Medicine Australia Conference
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] ゴーグルの色の違いが水泳選手の上肢の筋力発揮に与える影響2019

    • 著者名/発表者名
      地神裕史
    • 学会等名
      第24回 日本基礎理学療法学会学術大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] Immediate effect of core training on the shoulder muscular strength and pull motion in swimming2019

    • 著者名/発表者名
      Hirofumi Jigami
    • 学会等名
      24th annual congress of the European College of Sport Science
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] Analysis of the factors influencing ‘leg extensions’ during Walkout Movement in Artistic Swimming2019

    • 著者名/発表者名
      Kaho Matsuzaki, Hirofumi Jigami
    • 学会等名
      24th annual congress of the European College of Sport Science
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] Analysis of factors influencing the height of thrust motion in artistic swimming2019

    • 著者名/発表者名
      Muro Ou, Hirofumi Jigami
    • 学会等名
      24th annual congress of the European College of Sport Science
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際共著/国際学会である

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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