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ラグビー競技における頭頚部外傷予防の取り組み

研究課題

研究課題/領域番号 19K11498
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

川崎 隆之  順天堂大学, 医学部, 准教授 (20445521)

研究分担者 高澤 祐治  順天堂大学, 医学部, 教授 (00407280)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワードラグビー / タックル / 頭頸部外傷 / 映像解析 / 外傷予防 / 脳振盪 / 頭頚部外傷
研究開始時の研究の概要

ラグビー競技は頭頚部外傷の発生頻度が多いスポーツである。疫学調査によって主な発生機序はタックルであることが明らかになったが、その原因や予防についての議論や研究は未だ十分でない。近年ボールを持って走る選手の進行方向を頭部で遮るタックル(逆ヘッドタックルと呼称)は、頭頚部外傷の発生頻度がおよそ30倍高いことが示された。そこで本調査の目的はこのようなタックルの発生要因を試合映像を元に様々な観点から検証し、逆ヘッドタックルの①発生に関連する要因と②カテゴリー別発生頻度の調査から、外傷リスクの抽出を狙いとするものである。得られた結果はラグビー競技における頭頚部外傷の予防と啓蒙に寄与することが期待できる。

研究成果の概要

ラグビー競技は頭頚部外傷の頻度が多いスポーツであり,ボールを保持した選手へのタックルが主な発生機序である.近年,タックルされる選手の進行方向を頭部で遮る逆ヘッドタックルは,頭頚部外傷が極めて多いことが示された.本調査は頭部外傷や危険なタックルの発生要因を検証することを目的とし,2018年度の国内成人トップレベル20試合,同大学リーグ20試合,全国高校選手権20試合,全60試合で生じた全タックルを対象に後ろ向き観察研究を行った.14809タックルについて映像を元に解析した結果,エリートカテゴリ,横方向からの下肢へのタックルが頭頸部外傷の発生や危険なタックルに強く関係することが明らかとなった.

研究成果の学術的意義や社会的意義

頭頸部外傷の多いラグビーにおいて、発生リスクである危険なタックルは最も回避するべきプレーである。本研究の結果は、タックルされる選手の進行方向を頭部で遮るいわゆる逆ヘッドタックルが高校生に多いことを明らかにし、若年者のうちに正しいタックルを身につけることが重要であることがわかった。またより衝撃の強いエリートカテゴリにおいて、ボールを保持する相手選手下肢への横方向からのタックルは最も頭部外傷の発生頻度が高いことも示された。本研究の知見を元に、今後は競技における頭部外傷の予防戦略を更に発展させる必要がある。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 脳震盪SRC managementにおけるvideoの活用 ラグビー競技における頭頸部外傷の検証 14809タックルの映像解析から(会議録)2021

    • 著者名/発表者名
      川崎 隆之
    • 雑誌名

      日本臨床スポーツ医学会誌

      巻: 29

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ラグビー競技における頭頸部外傷のタックル映像解析2021

    • 著者名/発表者名
      渋谷研太, 川崎隆之, 長谷川圭紀, 祖父江省吾, 石島旨章
    • 学会等名
      第13回JOSKAS
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ラグビー競技における頭頚部外傷の検証.14809タックルの映像解析から2021

    • 著者名/発表者名
      川崎隆之
    • 学会等名
      第32回日本臨床スポーツ医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ラグビーの映像解析によるタックル調査① 頭頸部外傷リスクの高い逆ヘッドタックル頻度のカテゴリ間比較調査2020

    • 著者名/発表者名
      川崎隆之、渋谷研太, 古城智也
    • 学会等名
      第31回日本臨床スポーツ医学会, 宮崎, 2020.10.17-18.
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ラグビーの映像解析によるタックル調査② 頭頸部外傷リスクの高い逆ヘッドタックル頻度の影響因子の抽出2020

    • 著者名/発表者名
      川崎隆之、渋谷研太, 古城智也
    • 学会等名
      第31回日本臨床スポーツ医学会, 宮崎, 2020.10.17-18.
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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