研究成果の概要 |
ラグビー競技は頭頚部外傷の頻度が多いスポーツであり,ボールを保持した選手へのタックルが主な発生機序である.近年,タックルされる選手の進行方向を頭部で遮る逆ヘッドタックルは,頭頚部外傷が極めて多いことが示された.本調査は頭部外傷や危険なタックルの発生要因を検証することを目的とし,2018年度の国内成人トップレベル20試合,同大学リーグ20試合,全国高校選手権20試合,全60試合で生じた全タックルを対象に後ろ向き観察研究を行った.14809タックルについて映像を元に解析した結果,エリートカテゴリ,横方向からの下肢へのタックルが頭頸部外傷の発生や危険なタックルに強く関係することが明らかとなった.
|