研究課題/領域番号 |
19K11510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
岡田 桂 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90386657)
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研究分担者 |
山口 理恵子 城西大学, 経営学部, 教授 (30509120)
稲葉 佳奈子 成蹊大学, 文学部, 准教授 (70431666)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | スポーツ / ジェンダー / セクシュアリティ / lgbtq / トランスジェンダー / 人種 / LGBTQ+ / LGBTQ / オリンピック憲章 / 性的マイノリティ / LGBT / ホモナショナリズム / 男性性 / ジェンダー二元論 / マスキュリニティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、LGBT包摂の先進地域とみなされている英米での事例を整理し、その良い点(応用可能な点)と問題点を把握すること、及び、その考察を通じて、LGBT内部の多様性を犠牲にしないより広い意味でのスポーツ参加と平等を実現する可能性を提示することにある。これはまた、まだ端緒についたばかりの日本におけるスポーツとLGBT参加の環境にとって、今後の方策を探る上での指針を提供することにもつながる。
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研究成果の概要 |
本研究では、民主主義圏の国・地域で進展しつつある性的マイノリティの権利確立の潮流においてスポーツが果たす役割、およびその状況を調査・考察した。スポーツという文化領域は、身体そのものを用いて競い合うという条件から、原理的なジェンダー平等を達成することが困難であり、なおかつ歴史的経緯から男性性とその理想を体現するものとして利用されてきた。今回の研究では、LGBTQと概括される性的マイノリティのスポーツ参加においては、レスビアン/ゲイというシスジェンダーのマイノリティ受容が徐々に進む一方、トランスジェンダー(特に女性)などのジェンダーマイノリティが取り残されつつある現況までをあきらかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、スポーツという英米を中心に発達した文化が、セクシュアリティ上のマイノリティ(レスビアンやゲイ)の受容を進めながらも、その男性身体優位という原理的な制約によっていまだ男女というジェンダー上の格差(特に現在ではトランスジェンダーやDSD選手に対する差別的な取り扱い)を温存し、なおかつ人種を含めた地域的な格差をも解消し得ていないことをあきらかにした。
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