研究課題/領域番号 |
19K11511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 大阪体育大学 |
研究代表者 |
菅生 貴之 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (60360731)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 起床時コルチゾール反応 / CAR / 精神神経内分泌免疫学 / ストレス反応 / アスリート / 慢性的疲労 / 自律訓練法 / コルチゾール / 高強度運動 / 慢性ストレス / 競技者 / 唾液 / ストレス / 運動強度 / Cortisol / 生理心理学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、一流競技者のストレス状態を評価する生理学的な指標としてコルチゾールが適しているかを検討し、また心身のセルフコントロールの技法である自律訓練法(Autogenic Training;ATと略記)の継続的指導介入を行って、心理指標および生理学的指標によってその効果を検討することを目的とする。初年度は、トレーニング期間中の競技者の内分泌応答とトレーニング負荷を同時に測定し、内分泌応答が心身のストレスを可能であるかを検証する。2年目は競技者に対してAT指導プログラムの有効性を検証する。3年目にはATプログラムをより高レベルのチームに継続的な指導の効果をフィードバックする方法を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では,起床時コルチゾール反応(cortisol awakening response: CAR)の慢性的ストレス反応の指標としての精度及び身体的疲労との関連性について,条件統制下の身体負荷実験によって明らかにすることを検討してきた.研究1では持久系の運動負荷に対する反応を検討し,80%VO2maxのセッション翌日でCARは高値を示した.研究2では高強度ストレングストレーニングの影響を検討するため,ベンチプレスによって同様に検討を行ったところ,CARの上昇反応が認められた.CARIおよびAUCIは,身体的疲労の自覚を伴わない初期の慢性的疲労状態をとらえている可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
競技者に対するストレス状態の検討においては,ストレス反応に対するネガティブな印象から社会的望ましさの影響を受け、隠蔽することが多い.心理反応のみならず生理指標を用いてストレスを評価することは重要な課題であり,起床時コルチゾール反応(CAR)の適用可能性に期待は大きい. 本研究課題においてCARにおける身体的疲労の影響を検討したことにより,競技者の慢性的疲労の指標として適用する際の注意点を検討することができた.具体的には競技者が行う高強度な運動はCARの反応に影響を及ぼしうるため,前日の練習状況の把握は重要である.また身体的負荷がどの程度影響するかについては今後も検討を進めて行く必要がある.
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