研究課題/領域番号 |
19K11537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 至学館大学 |
研究代表者 |
村上 太郎 至学館大学, 健康科学部, 教授 (10252305)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 筋肉アルブミン / レジスタンス運動 / たんぱく質合成 / NAR / Nagase Analbuminemia Rat / 単離筋線維 / mTORC1 / 無アルブミンラット |
研究開始時の研究の概要 |
レジスタンス運動によって筋肉のたんぱく質合成が増大するときに、分子量~65,000のたんぱく質が増大することに気づいた。質量分析解析したところ、アルブミンと同定された。血漿たんぱく質のアルブミンが運動後の筋肉に存在することに、率直に驚いた。本研究では、筋肉アルブミンがたんぱく質の合成に関与しているか否かを無アルブミンラットを用いて明らかにする。得られる結果は、高齢者の虚弱化を防ぐための創薬や食事・トレーニング法の提案につながる。
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研究成果の概要 |
レジスタンス運動時に筋肉に出現する筋肉アルブミンが、たんぱく質の合成に関与しているか否かを明らかにすることを目的とした。アルブミン遺伝子を欠損したNagase Analbuminemia Rat (NAR)にレジスタンストレーニングを負荷たところ、筋肉の増大やたんぱく質合成が野生型のSDラットに比べて小さかった。筋肉アルブミンは毎回のレジスタンス運動によるたんぱく質合成に関与しており、筋肉アルブミンが少ないとたんぱく質合成が抑制され、その結果、トレーニングによる筋肉の増大が抑制される可能性が示された。筋肉アルブミンは筋肉細胞の中ではなく、間質でたんぱく質の合成に関与することが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血液中のアルブミンは栄養状態の指標であるが、レジスタンス運動時に筋肉に出現し、たんぱく質合成の増大や、その結果として筋肉の肥大に関与することが明らかになった。筋肉たんぱく質の合成を増大させるためには、良好な栄養状態でトレーニングをすることが大切であることを示している。将来、トレーニング以外の方法でも筋肉にアルブミンを送達する方法を見いだせれば、トレーニングが困難な高齢者の虚弱化予防や入院患者の回復促進などへ応用することが期待される。
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