• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

スポーツ活動に伴う脳振盪の縦断的評価

研究課題

研究課題/領域番号 19K11538
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関びわこ成蹊スポーツ大学

研究代表者

佃 文子  びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 教授 (10292541)

研究分担者 金森 雅夫  立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90127019)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード脳振盪 / 近点距離 / 平衡機能 / 輻輳 / ベースライン / バランス / 重心動揺
研究開始時の研究の概要

本研究は,脳振盪受傷を念頭においた,各種脳機能の評価についての研究である.
現在,フィールドサイドでの脳振盪前後の評価は,脳の認知・記憶能としての評価項目(SAC)とSCAT3による症状,バランステスト,コンピュータソフトによる記憶やその他の認知機能評価などを組わせて実施することが推奨されている.しかし多くの場合は,基準値(ベースライン)を基にした変化を評価し,異常の有無を確認している.いずれも個人値の変動幅にも個人差があるため,個人値の変動パターンや幅を縦断的に解析する必要がある.よって,脳振盪からの回復過程や過去の脳振盪既往の有無によって脳機能の変動に違いがみられるかを検証する.

研究実績の概要

本研究では発達特性が多様な脳機能を平均値で評価するのではなく,認知などの脳機能の個人値変動(Longitudinal values)を使って,脳振盪後の回復過程における脳機能評価の縦断的検討を行い,脳振盪回復期の評価の信頼性と妥当性について明らかにすることを目的とする.
2020年度は2019年度に決定した対象集団に対して、脳のストレスホルモンについて縦断的評価測定を実施することを予定していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、研究を継続するための体制を整えることが出来なかった。緊急事態宣言が繰り返されたため、研究対象者のスポーツ活動が中断してしまい、また脳機能測定の調整が困難となった。また研究の実施者も、感染拡大による本務業務の混乱などから研究エフォートを確保することが困難になり、計画していた脳のストレスホルモンの測定等を進めることが出来なかった。 2019年に衝突系競技の対象者を対象に実施した、脳振盪の既往の有無に関する調査と、脳機能の前庭機能の評価項目として近点輻輳距離(Near pointconvergence)と重心動揺の測定、さらにそれぞれの項目に影響を与える可能性のある視機能評価や足部を中心とした機能的安定性の調査などの断面調査の結果を、2020横浜国際スポーツ学術会議にて発表を行った。ラグビーフットボール競技者の脳振盪既往歴と視機能と平衡機能の関係について、探索的に検討した結果、近点輻輳距離は脳振盪受傷後の少なくとも3カ月期間は、姿勢制御に影響を残している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

交付決定後、研究倫理などの手続きや競技対象者の競技スケジュールとの調整が遅れたため、1年目の研究計画がやや遅れていた。2019年12月の第一次の調査
測定を実施したが、2020年2月以降の測定の予定が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、研究計画が滞っている。
このため、2020年に予定していた脳機能の縦断的評価及び、研究計画の2年目と3年目の対象集団のスポーツ活動に伴う傷害発生の前向き調査の開始が遅れている。

今後の研究の推進方策

22022年度には、感染のリスクから安全を確保しながら研究を再開する見込みがついたため、再度研究計画を見直し、現状のスポーツ環境下での傷害発生状況の観察や脳機能の縦断的評価に取り組む。なお前向き調査期間を当初2年としていたものを1年間に短縮し、研究期間中の脳振盪受傷者および問診による既往者について追跡調査として,各種の脳機能評価測定・精密検査を行う.測定項目は,静的バランステスト・動的バランステスト,認知機能(Stroop test),視機能検査(Near point convergence),体組成,免疫指標検査,神経内科学的検査,を予定している.また第一クラスターは,各測定項目を約二か月に1度の頻度で評価を実施し,得られたデータについてモニタリングを行う予定である。
令和4年(2022年)8月から 追跡の同意を得られたクラブ集団について断面調査(前向き検査項目)を実施し,第二次クラスター(既往歴有群・既往歴無群)
とし個人変動値を解析する予定である。

報告書

(2件)
  • 2021 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] A Study on the relationship between Near Point of Convergence and Sense of Equilibrium in College Rugby football player2020

    • 著者名/発表者名
      Fumiko Tsukuda
    • 学会等名
      The 2020 Yokohama Sport Conference
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi