研究課題/領域番号 |
19K11544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
小林 真 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (60291853)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 視覚障害者スポーツ / 触覚ディスプレイ / 点図ディスプレイ / フロアバレーボール / モルック / 視覚障害者 / 投擲動作 / レジャースポーツ / 視覚障害者ボウリング / モーションキャプチャ / 音声指示 / 動作モデル |
研究開始時の研究の概要 |
視覚障害者スポーツを対象にして定量的な動作記録を行なうことで、そのプレーヤーが音声を聞いてどのように動作を行なうのか、その因果関係を明らかにする。視覚障害者スポーツにはボウリングなどの個人競技からフロアバレーのような団体競技まで様々な種類があるが、それらの違いについても調査する。
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研究成果の概要 |
視覚障害者の楽しむフロアバレーボールにおける音声指示は、歩数を利用した音声指示などの特徴があることが分かったが、コロナ禍のため集団スポーツの実施が困難になった。そこで当事者ニーズのある運動動作を理解するデバイス開発へと研究の方向性をシフトした。研究期間中には点図表示型と腕の模型型のデバイスを開発し、提示動作としてフロアバレーのサーブ動作とモルックの投擲動作を計測した。その結果、先天的な全盲プレーヤーの特徴的な動作として、素早いバックスイングや肘を固定する下手投げといった様子が観察された。腕型模型に関しては、3名の視覚障害者が明確に先天的な全盲プレーヤーの動きを区別できると評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天的な重度の視覚障害者は、見て真似ることが困難なため、他者とは異なる独特なスポーツ動作を行うことがある。本研究で開発したデバイスは、当事者が自身の動きを触知的に認識することを手助けする。これにより音声指示を受けた後の動作が他者と比較してどの程度異なるのか、もしくは同じなのかを理解することが可能になる。動作の差異は周囲の晴眼者らから指摘しにくいこともあるため、当事者自身が理解できるデバイスは社会的に意義のある支援機器だと思われる。
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