研究課題/領域番号 |
19K11547
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
村山 孝之 金沢大学, GS教育系, 准教授 (20531180)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | Quiet eye / 運動パフォーマンス / プレッシャー / 空間知覚 / ワーキングメモリ / 視線行動 / QE / ゴルフパッティング / パフォーマンス / 知覚運動制御 / 注意 / 標的照準課題 / Quiet Eye / 知覚 / 自我消耗 / 知覚トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,プレッシャー対策のための知覚トレーニングの検討を目的とする研究である.近年,熟練者の視線行動を学習する知覚トレーニングが普及しつつある.しかし,知覚トレーニングの効果は,例えばワーキングメモリのキャパシティ(WMC)や自我消耗状態への陥りやすさ等の,知覚・認知機能の個人差によって異なる可能性が高い.本研究では,まず低WMC者ほどプレッシャー下において自我消耗状態に陥りやすいことを検証する.そのうえで,視線行動を用いた知覚トレーニングが,プレッシャー下における自我消耗や知覚運動制御の崩壊に及ぼす効果について検証する.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,知覚・認知機能の個人差に着目したQEトレーニング(QET)の有効性を検討することであった.ワーキングメモリ容量(WMC)の個人差に着目し,自我消耗状態やプレッシャー下で運動課題を遂行する際に,WMCの高低がQE時間や空間知覚,ならびに運動パフォーマンスに及ぼす影響を検討した.その結果,WMCの高低に関わらず,QETによってプレッシャー下におけるパフォーマンス低下を抑制できることが確認された.また,逆ストループ干渉率がQE時間に関係する可能性も示された.このことから,低~中強度のプレッシャー状況であれば,注意機能の個人差に関わらずQETは有効であることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,プレッシャー下におけるパフォーマンスの低下を抑制するための対処法としてのQETに着目し,中強度までのプレッシャー状況では,注意機能の個人差に関わらずQETが有効であることを示した点にある.QETの有効性が注意機能の個人差で異なるかどうかを説明する学術的エビデンスは不足していた.したがって,スポーツ心理学やスポーツ医科学の発展に寄与する研究成果として社会的意義もあるといえる.
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