研究課題/領域番号 |
19K11548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2020-2023) 静岡大学 (2019) |
研究代表者 |
吉田 和人 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 教授 (80191576)
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研究分担者 |
飯野 要一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (50345063)
玉城 将 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (80599233)
稲葉 優希 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 研究員 (30709431)
奥村 基生 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 卓球 / サービス / フェイント動作 / レシーバーの視線 / ラケットの動き / ボールの回転 / ボールの軌道 / 内観 / *卓球 |
研究開始時の研究の概要 |
卓球サービスにおけるフェイント動作に関するこれまでの実験的検討では,サーバーの動き,ボールの回転と軌道の測定が中心であり,「レシーバーがどこを見ているか」に関するデータは明らかにされていない.そのため,レシーバーが「球質判断を誤った」と指摘する場面において,サーバーのどの動作が有効であったかについて,十分な検討は見られない. そこで本研究では,これまでの実験的検討に,レシーバーの視線と動きの測定を加えることから,「卓球サービスにおける優れたフェイント動作の特徴」を検討する.さらに,それらの結果から,「卓球サービスにおいてフェイントの技術水準を向上するために重要な動き」を明らかにする.
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研究実績の概要 |
卓球サービスにおける優れたフェイント動作について,サーバーの動き,ボールの回転と軌道の測定による実験的検討が行われてきた.しかし,「レシーバーがどこを見ているか」に関するデータはこれまで明らかにされていない.そのため,レシーバーが「球質判断を誤った」場面において,サーバーのどの動作が有効であったかについての検討は行われていない.そこで本研究は,レシーバーの視線や反応に着目することから,レシーバーの誤判断を誘発するために有効なサーバーの動きについて明らかにしようというものである. 2023年度は,卓球サービスにおける優れたフェイント動作について,3名の選手を対象に,レシーバー視点からの映像を収集した.その後,それらを用いて,新たに導入した心理学実験用ソフトウェア(e-prime)による映像観察実験を行った.このソフトウェアにより,サービス打球時点からレシーバーの球質判断までの時間などが計測できるようになった.また,新たに導入した実験機器(モバイル型アイトラッキング)により,映像観察時の視線計測が可能となった.これらから,レシーバーの「迷い」に関連する評価が可能となったと考えられた. しかし,今回の映像観察実験では,収集した映像の中に,サーバーの事前申告通りの回転のサービスであったかが不明なものがいくつか見られた.このことから,卓球サービスにおける優れたフェイント動作の映像撮影では,サービスボールの回転計測を同時に行う必要性が認められた. 2024年度には,卓球サービスにおける優れたフェイント動作の映像撮影とサービスボールの回転計測を早期に終了する.その後,それらを用いた映像観察実験を行い,レシーバーの球質に関する誤判断を誘発するサーバーの動きを明らかにし,研究成果をまとめる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ感染症への対応方針変更などにより,様々な業務の遅れや本研究の実験方法の再検討などに追われ,年度内に本研究を終えるには至らなかった.そのため,研究期間を1年延長することとした.
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染症蔓延の影響により方法を変更したが,2023年度に行った実験方法の再検討及び新たなソフトウエアや実験機器の導入により,本研究に必要なデータ収集の見通しがついた.今後,早期に実験を終えて,レシーバーの球質に関する誤判断を誘発するサーバーの動きを明らかにし,研究成果をまとめる
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