研究課題/領域番号 |
19K11549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐々木 康 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (00183377)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 社会的価値観 / ネットワーク理論 / 経営理念 / ネットワーク中心性分析 / 安全価値 / 競技価値 / ニューラルネットワーク / ネットワーク分析 / 価値観 / コレスポンデンス分析 / 媒介中心性 |
研究開始時の研究の概要 |
価値観は社会経営学的知見としてのみならず,今後展開されるスポーツ施策に寄与する資料としても活用が期待される. データを拡大した慎重な議論から,スポーツの社会的価値観モデル開発を進める基盤的研究として本研究は位置付けられる.社会的構造という動態は,可変なる部位と,普遍なる部位とが輻輳しまた均衡して存在することを前提とし,ゆえにその価値空間を視覚化することで,価値観ネットワークをダイナミックに構築するスポーツが理解できる可能性がある.スポーツの社会的使命の論拠を解明する課題として本研究を申請するものである.
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研究成果の概要 |
スポーツと社会をつなぐ多様な価値観を実証的に検討した。価値観は人々が葛藤と向き合い、現実社会を生き抜く叡智を形成する理念である。ここでは社会価 値・安全価値・競技価値に関する総合的研究という柱を設定した。 社会価値については、コロナ禍におけるポジティブ心理と到達・手段価値との関連構造を明らかにした.安全性については①ラグビー男子選手の重傷傷害の実態(ユース世代・経験年数が小ない層での発生が多い)と②女子選手が1年間に重傷傷害を繰り返す構造を明らかにした。競技価値については、国際競技会における戦略分析研究①15人制ラグビーの時間・空間戦略構造と②7人制ラグビーのパフォーマンス構造を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は現代社会経営学と連携した『スポーツ経営理念』に関与する.現代スポーツが,次代の『希望』に向かう肯定的な『時間的展望』を見出す社会動因たるという,実践社会に立脚する存在を指し示す挑戦的意義を持つ.そこに支える社会への肯定的思考,『市民の誇り』,や『信念体系』等の社会的・人的資源に関わる価値観との議論も呼び起こす.『価値観』研究の多義性は社会・個人のいずれをも包括した価値の複層性が示唆される。本研究では,その理解のためにネットワーク分析手法を援用し,複層構造を表現するグラフ理論を活用するという学術的特色を持つ.
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