研究課題/領域番号 |
19K11550
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺田 昌弘 京都大学, 宇宙総合学研究ユニット, 特定准教授 (10553422)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 宇宙滞在 / 体毛 / 骨 / 電磁波 / ミネラル / 体温低下 / 皮膚 / 骨格筋 / 宇宙放射線 / 骨格系 / 宇宙 |
研究開始時の研究の概要 |
宇宙滞在という制限された生活空間では、地上のように健康診断や健康状態をモニタリングするのは難しい。そのため、被験者に侵襲性が少なく簡便に解析できる診断手法の開発が重要である。毛根は被験者から採取しやすく、生理的代謝状態を反映している。そこで、非侵襲的で簡便な診断方法の開発を目指して、毛根を含んだ皮膚組織中の因子に着目する。本研究では、微小重力・宇宙放射線の2要因によって生じる筋萎縮や骨量減少を、皮膚組織からの情報で計測可能かを検討する。
|
研究成果の概要 |
宇宙滞在という制限された生活空間では、地上のように健康診断や健康状態をモニタリングするのは難しい。そのため、被験者に侵襲性が少なく簡便に解析できる診断手法の開発が重要である。そこで、宇宙滞在を想定した疑似冬眠(人工的に体温低下させる処置)を行い、体毛のミネラル成分ならびに骨量測定を行った。その結果、体毛中の数種類のミネラルに差がみられたが、骨量低下は生じていなかった。また宇宙滞在中を想定し電磁波照射を行い、マウスの行動解析を実施した。マウス行動は、電磁波照射期間が長くなるほど動き回る距離が長くなり活動が活発になった。また、電磁波照射群では暗所より明所に好んで滞在する傾向があった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙滞在という制限された生活空間では、地上のように健康診断や健康状態をモニタリングするのは難しい。そのため、被験者に侵襲性が少なく簡便に解析できる診断手法の開発が重要である。これまでの多くの研究では特定の組織・器官への影響を調べているが、異なる組織・器官の相互的な影響を詳しく検討した研究はそれほど多くない。そのため、本研究は診断方法の開発という臨床応用へ貢献できるだけでなく、より基礎的な生命体の内部相互作用を解明できる可能性がある。
|