研究課題/領域番号 |
19K11555
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 中央大学 (2023) 流通経済大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
向山 昌利 中央大学, 文学部, 准教授 (10733785)
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研究分担者 |
松林 秀樹 平成国際大学, スポーツ健康学部, 教授 (20453417)
中島 信博 東北大学, 教育学研究科, 名誉教授 (80005826)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メガイベント / 震災復興 / ワールドカップ / ラグビー / 釜石 / 東日本大震災 / スポーツ / 釜石市 / 非対称的関係性 / 釜石市役所 / ラグビーワールドカップ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、被災地・岩手県釜石市を事例として、複層的なステイクホルダが「ラグビーワールドカップ釜石開催」をどのように価値づけしているのか、その価値づけに基づいてどのような行為をしているのか、そしてステイクホルダ間でどのような相互作用がなされているのかなどを綜合的に解明するものである。 スポーツ・メガイベント を契機とした「開発」の位置付けがステイクホルダそれぞれによって異なるという本研究の視角から得られる知見は、「開発論」を実践的に深化させる意義を持つと考えられる。
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研究実績の概要 |
スポーツ・メガイベント(SME)が地域社会に「より良い状態」をもたらす可能性に注目し、ラグビーワールドカップ(RWC)の岩手県・釜石市開催を事例として調査を行なってきた。この間、SMEの開催が地域文脈とどのように結びつくか検討し、震災復興とSMEの結びつきの一端を明らかにした。また、ローカル・レベルからグローバル・レベルに広がる地域住民、政府、国際競技連盟といったステイクホルダ間の相互作用を探求した。ここでは、たとえばWR(World Rugby)と地方政府の間の関係が、協調関係から緊張関係へと変容する過程を浮き彫りにした。また、SMEを開催される側の住民の能動性に注目することで、SME開催をめぐる非対称的な権力関係の中にあっても便益の増大に向けて行為する住民の強かさを明らかにした。こうした一連の研究を通じて、SMEが持続可能な開発と地域復興にどのように貢献できるかの理解を深めつつ、新たな研究枠組みの検討も進めている。なお、2023年度は職場の変更に伴い、研究活動が一時的に滞ってしまった。現在、新たな環境への適応と職務の再構築に焦点を当てており、研究の再開に向けた準備を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の所属先変更に伴い、予想外に多くの学務手続きに時間を要することとなり、結果として当初の研究スケジュールが遅れる事態となった。
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今後の研究の推進方策 |
1)これまでのインタビューデータをもとに諸アクターごとのラグビーワールドカップに対する価値づけとそれに基づく行動を整理する。諸アクター間の相互作 用も明らかにした上で、開催地区住民から見たラグビーワールドカップ開催の結果を浮き彫りにする。 2)開催後の地区住民の生活実態を調査する。 3)最終報告書を作成する。
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