研究課題/領域番号 |
19K11567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京国際大学 (2022) 九州産業大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
西崎 信男 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (20372245)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ファイナンス(資金調達) / サポータートラスト / ガバナンス / 複数議決権株式構造 / 上場 / 経営 / 株式会社 / 利害関係者(ステークホルダー) / 経営内容開示 / スポーツファイナンス / クラブ経営 / 地域密着 / 経営理念 / マンチェスター・ユナイテッド(MANU) / マンチェスター・シティ(MCF) / 非上場株式 / 企業価値評価 / クラブの経営理念 / 安定的資金調達 / 株式投資型クラウドファンディング / 特定大口投資家からの出資 / 資金調達 / マンチェスター・ユナイテッド / ニューヨーク証券取引所 / 地域の利益(Community Benefit) / 地域からの支援 / クラウドファンディング / 複数種類株式 |
研究開始時の研究の概要 |
プロスポーツがネット時代に成長産業として発展している。更なる発展のためには資金調達が重要である。本研究では、英国の大規模なプロサッカークラブの上場及び新株発行による資金調達、及び中小クラブにおけるNPOサポータートラスト経由によるサポータートラスト経由の資金調達を例に、企業規模に応じた資金調達の方法を検討し、プロスポーツにおける資金調達の在り方を求めることを目的とする。①規模に拘わらず、株主として決議できる権利(議決権)の割合を変える資金調達方法(複数種類株式発行)を採用している点②サポータートラストの一人1票の経営意思決定方法によるサポーターのクラブ経営参加についての課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
プロサッカーは二極分化している。マンチェスター・ユナイテッド(MANU:NY上場唯一のクラブ)等トップクラブとそれ以外の小規模中小クラブである。トップクラブはスポーツビジネスの対象であり、クラブ買収のためのクラブ企業評価が重要でMANUは指標となっている。それ以外のクラブは、地域密着によってクラブサポーター、地域からの支援がなければ生存できない。サポーターがクラブを支援する仕組みがサポータートラスト(組合)である。収支均衡を確保するために、スタジアムの空席を減らすと同時に寄付、借入、増資等を実施する資金調達が経営の最重要課題となっている。クラブ理念と資金調達の拡大のマッチングが経営課題となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロスポーツは巨大な産業になっている。しかし日本に限らずプロサッカーの本場である英国でもファイナンス面からの分析は十分ではない。それはスポーツとしてのプレーや勝負に重点があり、経営、特にファイナンスに対する興味が薄いからである。プロスポーツも一般企業と経営面ではあまり違わない。そこでサッカークラブを例に企業規模に応じたファイナンスの在り方を検討した。日本は少子高齢化、経済低成長で、期待は第三次産業、特にプロスポーツ産業が注目されている。本研究成果はクラブの経営規模に応じたファイナンスの在り方を示唆することに学術的意義がある。さらに日本のプロスポーツのガバナンスについて指摘した社会的意義がある。
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