研究課題/領域番号 |
19K11577
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
足立 稔 岡山大学, 教育学域, 教授 (70271054)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 身体活動量 / 加速度計 / 小学生 / 学校生活 / 行間休憩 / 昼休み休憩 / 体育の時間 / コホート研究 |
研究開始時の研究の概要 |
小学生を対象とした学校生活での身体活動量の研究はいくつかなされているが,同じ対象者を経年的に追跡した報告はなく,身体活動の測度から子どもの発育発達をとらえる上で,学術的意義が大きいと考えられる.また,本研究では,学校生活での身体活動量と形態・体力を経年的に観察調査することで,身体活動量と形態・体力との関係を経年的に明らかにできると考えられる.このことにより,学校生活での小学生の身体活動量の実態を発育発達の側面からとらえることができ,子どもたちに対する効果的な運動生活支援を実施していくための手がかりを身体活動の測度から得ることができると考えられ,有用な知見が得られると予測される.
|
研究実績の概要 |
本研究は、身体活動量計であるライフコーダ(LCとする)を用いて、小学生の学校生活における身体活動量を、小学2年生時をベースラインとしたコホート研究として、小学6年生までの5年間追跡することが目的であり、本年度はその4年目である。 小学5年生101人(男子50人、女子51人)を対象に、2022年11月中の学校に登校する平日5日間(月曜日から金曜日)にわたり、LCにより、身体活動量を測定した。LCの装着は、児童が朝登校後、教室に置いてあるLCを各時が腰部に装着し、学校生活を送り、下校前に脱着する方法で、登校から下校までの学校生活での身体活動量を測定した。身体活動量は、学校活動で区分した①学校内活動量、②行間休憩活動量、③昼休み休憩活動量④体育の時間の活動量を、それぞれ、歩数と強度別活動時間である中高強度身体活動(Moderate-to-Vigorous Physical Activity:以下,MVPA とする))で評価した。 身体活動量の結果であるが、男子においては、歩数で評価した①学校内活動量が8676±2535歩、②行間休憩活動量が1226±488歩、③昼休み休憩活動量が2003±656歩、④体育の時間の活動量が2080±410歩であり、MVPAで評価した①学校内活動量が27.8±11.3分、②行間休憩活動量が5.0±2.7分、③昼休み休憩活動量が7.0±3.3分④体育の時間の活動量6.6±2.1分であった。一方、女子においては、歩数で評価した①学校内活動量が6465±1388歩、②行間休憩活動量が828±370歩、③昼休み休憩活動量が1419±485歩、④体育の時間の活動量が1854±423歩であり、MVPAで評価した①学校内活動量が18.4±6.0分、②行間休憩活動量が2.8±1.9分、③昼休み休憩活動量が4.2±2.1分④体育の時間の活動量5.5±1.8分であった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、コホート研究として、小学生の身体活動量を小学2年生から6年生までの5年間(2019年度から2023年度まで)追跡調査することが目的であるが、今年度予定していた研究内容である,小学5年生を対象にした身体活動量の測定は、男子50人、女子51人、計101人で実施済みであるため。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度に、コホート研究4年目の身体活動量が測定できたので、令和5年度は、コホート研究5年目(最終年度)の追跡調査を11月に行う。すでに、調査の協力体制はできているので、当初の予定通り調査を進めていきたいと考えている。
|