研究課題/領域番号 |
19K11581
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
濱田 初幸 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 学術共同研究員 (50347118)
|
研究分担者 |
前田 明 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (40264543)
亀田 麻依 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 契約研究員 (40806436)
鈴木 智晴 鹿屋体育大学, その他, 特任助教 (20848337)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 柔道 / 受身 / 安全性 / 事故防止 / フィニッシュ姿勢 / 受傷事故防止 / 片手打ち後ろ受身 / 柔道受身 / 指導法 / 柔道事故防止 / 実践的後ろ受身 / 安全性の確保 |
研究開始時の研究の概要 |
受身に関する先行研究は少なく、それも頭部重心の加速度を計測し、衝撃力を推定する研究が多く、未然に防ぐ指導法に関する研究は皆無に近い。本研究は「片手打ち」と「両手打ち」による受身姿勢の違いが頭部の変位(重心移動距離と速度変化)に及ぼす影響を定量・比較し、頚頭部の安定性(後頭部強打の可能性の有無)について言及する。 既存の指導教本は「両手打ち後ろ受身」のみの解説で完了しており、「片手打ち後ろ受身」に関する詳細な解説書は存在しない。 本研究において「片手打ち後ろ受身」の安全性に対する優位性が明らかになれば、既存の「両手打ち後ろ受身」に加え、新たに、より安全な受身法に関する解説を加えることができる。
|
研究成果の概要 |
柔道で投げられた際の受身の指導法に関して現存の指導書では具体性に欠けていると考えている。本研究結果から作成した「受身シート」及び「受身パンフレット」を活用することにより、学習者や非専門指導者においても容易に理解でき、習得可能になると考える。 これまでの受身指導では、後方に倒れた際に「顎を引き、臍を見る」と指導されてきたが、実際の試合や乱取では、臍を見る受身はほとんど見られなかった。実際の場面では、畳を打つ際には、叩いた手の甲を見る方が安全性が高いことが示唆された。エビデンスを基に受身シート等を作成し、安全性を高める方法を開発した。 開発した受身シートは新聞にて報道され、反響を得ている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
柔道の受身を誰もが容易に安全に習得するための方法を開発した。柔道技で投げられた際に安全に倒れるために、受身シート及び受身パンフレットを作成した。等身大のイラストシート上で受身の動作を繰り返すことで誰もが容易に安全な受身方法を習得することができるようにした。既存の方法だけでは柔道事故の防止は回避できないと考えている。開発したシートを活用して練習することによって、安全な姿勢を維持でき、頭部打撲などの受傷事故防止に寄与できることが示唆される。開発した受身シートは新聞報道され、大きな影響を得ている。
|