研究課題/領域番号 |
19K11597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 追手門学院大学 (2020-2022) 兵庫教育大学 (2019) |
研究代表者 |
有山 篤利 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (20530629)
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研究分担者 |
山本 浩二 関西福祉大学, 教育学部, 准教授 (60636158)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 柔道 / かけひき / 攻防の動き / 柔道授業 / 体育 / 戦術学習 / 投げ技 / 初心者指導 / 尺度作成 / 柔道の攻防 / かけひきの動き / 伝統的な動き |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、柔道の「攻防」を構成する動きのまとまりを明らかにするとともに、効果的な学習プログラムを開発することによって、これまで軽視されてきた柔道授業における戦術学習を提案することにある。 研究にあたっては、初年度に柔道の「攻防の動き」に関する質問紙を作成し、柔道競技者を対象にした調査を行うこととする。研究2年目については、得られたデータにより柔道の「攻防」を構成する動きのまとまりを明らかにするとともに、それらを効果的に習得するための学習プログラムを試作する。最終年度については、中学校3年生~高校の授業において学習プログラムを実施し、その学習効果を検証したうえで学習プログラムを完成させる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、柔道の攻防を構成する動きのまとまりを明らかにするとともに、効果的な学習プログラムを開発することにあった。 はじめに、攻防を構成する動きのまとまりを推定する調査用紙を作成するため、概念の操作化に取り組んだ。その後、柔道実践者を対象にした調査によって、「気配」「組み手」「拍子」「間合い」という4つの攻防の動きを推定したうえで、中学生を対象にした学習プログラムの作成に取り組んだ。学習プログラムは高い学習効果を確認できた。コロナ感染症の蔓延のため学習プログラムの作成と前後したが、最終的に、先に推定した4つの「かけひき」の動きを測定する尺度を構成するとともに、その成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
柔道授業では「投げたり抑えたりするなどの攻防」が学習内容となる。攻防は独立した技の連続ではなく、技と技の間にある「かけひき」の動きとセットとなって成立する。しかし、「かけひき」の動きは優秀な選手のコツやカンなどの経験値に依存しており、初心者にも理解可能な汎用的な概念としては示されてこなかった。そのため、柔道の投げ技の攻防は学習者の自得に任されるという課題があった。 本研究では、技と技の間の「かけひき」の動きを一般化された概念として明らかにし、それを基に効果的な学習プログラムを作成した。これにより、これまで自得に任されてきた攻防の学習は初心者にも指導可能な戦術学習として提示できるようになった。
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