研究課題/領域番号 |
19K11602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
長野 真弓 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (10237547)
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研究分担者 |
佐藤 安子 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (60388212)
足立 稔 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (70271054)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会情動的スキル / 体力 / メンタルヘルス / ソーシャルサポート / 学力 / 非認知スキル / 身体活動 / 認知能力 / 非認知能力 / 子どもの身体活動・体力 / 生活習慣 / 心理的特性 / 子ども / 体力・身体活動 / 学業成績 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らは、地方都市郊外の小学校を対象に長期の縦断調査を実施しており、平成31年度で調査開始から10年目を迎える。これまでの調査では、ネガティブな心理指標を中心に身体活動との関連を検討していたが、「生きる力」に通じるポジティブな心理指標としての「非認知スキル」、および教育上極めて重要なアウトカムである「学力指標」が未調査であった。そこで、それらの項目を新たに加えた本研究課題をこれまでの研究成果をまとめた仮説図に落とし込み、身体活動・体力と認知・非認知スキルとの関連ならびに介在因子(親の養育意識・生活習慣)を含めたメカニズムの検証を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、児童・生徒を対象に、非認知スキル・認知スキル(学力指標)と体力・運動習慣との関連を、メンタルヘルス,友人・父母のソーシャルサポート,生活習慣,間接的な社会経済指標も考慮して横断的・縦断的に検討した。生徒の横断的解析において、非認知スキルは、体力および運動習慣、友人・母親のソーシャルサポート,友人の数,および主観的学業成績で説明された。さらに、乏しい非認知スキルはソーシャルサポートの欠如を介して抑うつ・不安症状保有と関連していた。副次的成果として、児童の縦断的研究で,2年生時の体力が5年生時の抑うつ・不安症状を予測することも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、子どもにおける非認知スキルと体力・運動習慣との関連を、学力指標・生活習慣・ネガティブな心理的特性・家庭の社会経済的も考慮して検討した初めての研究である。本研究によって、子どもの非認知スキルおよびメンタルヘルスには、学力指標のみならず、身体活動指標(体力・運動習慣)、友人の数や友人関係といった心理社会的特性が関与する可能性が示唆された。子どもの時期に、友人とともに身体を動かす遊びやスポーツを行うことは、好ましい体力の獲得のみならず、社会的成果の予測因子とされる非認知スキルや豊かな友人関係を獲得でき、その結果として抑うつ・不安に代表されるメンタルヘルス問題が抑制される可能性が考えられた。
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